権力をもった組織とは恐ろしいものであることが、今回の厚生労働省文書偽造事件の大阪地検特捜部のフロッピー改ざんで明らかになっている。
同僚検事もフロッピの改ざんを知っていて、村木さんへの有罪を支持したとは、随分と一生懸命に法律を勉強し検事になった人物としては、組織にいると組織防衛本能が働くのか、最も大切な人間としてのモラルが欠けている。
論語に賢人は「吾日三省吾身」とあるが、検事たちはニセの証拠を作り上げ、潔白な人を罪人にするのに何の躊躇もなく、わが身を反省することもないのであろうか。組織防衛のためには嘘もヘイキでは、検事たちの地位も地に堕ちたもの同然というか、ほとんどヤクザの世界である。
論語には「賢賢易色:賢を賢として色に易(か)え」すなわち、賢人を賢人と尊重すること、美人を尊重するごとく顔にも出せとあり、日本でもお隣の中国や韓国でも知識人は尊敬されてきたが、多分、法曹界の人達はその筆頭だったような気がする。
が、しかし、これまでも沢山の冤罪を生んできた日本の検察や警察組織(中国はもっとひどいようですが)、どうも嘘八百の闇の世界のような気がする。
今回の大阪地検の不祥事、あるいは、尖閣沖中国漁船問題での那覇地検の変な動き、検事や、警察を見たらどんな表情を顔に出したらいいのだろうか。