「日はまた昇る:The Sun Also Rises 」は本来はヘミングウェーの小説であるが、タイトルが良いので、経済用語や歌の名前など様々に用いられている。

小説は1926年に書かれていますが、説は第一次大戦で負傷し性的に不能となった男性と彼の恋人との話しですが、1926年と言えば大正15年、大正はなにか大正ロマンを思い出しますが、第一次世界大戦が終わって短い平和だった時代でもあります。

これまで日の出ずる国といわれて来た日本経済もなにか活力がなく、今の日本の経済はもうすぐ中国に追い抜かれるようで、世界の一流ブランドとされてきた車などの工業製品もあちこちほころびが目立ち、若者は就職も出来ないような社会状況、なにか、物憂い感が漂うような社会でもあります。

若者たちも目的も持てないその日がよければいいという享楽的な刹那主義に日々を送る(送らざるを得ない)現在も、小説の若者達と同じような、時代背景です。

小説では恋人が自由奔放の結果、後悔の言葉を吐いたのに、男が「面白いじゃないか、そう想像するだけで」と答えているが、タイムカプセルに乗って過去を修正できないこの世で、政治、経済すべてについて「面白いじゃないか、そう想像するだけで」と日々過ごすしかないのだろうか。