最近アメリカ等への海外留学生が減少しているとのこと、米国最古の歴史を誇る私立の名門、ハーバード大学のも19世紀にはロースクールに日本人留学生を受け入れ、日本人の同窓会メンバーは3千人を数えているが、(2009~10年度の)学部への日本人留学生はわずか5人にすぎず、日本からの留学生が極端に減少しているらしい。
なお、同大学の学部・大学院を合わせた国別留学生数で、日本は1999~2000年度に151人だったが、09~10年度には101人に減少している。
一方、同期間に、中国は227人から2倍以上の463人、韓国は183人から314人に急増しており、韓国では特にアメリカ留学熱が高く、小学校から留学のための予備校があるくらいである。
1636年の同大創立以来、史上初めての女性学長として2007年に就任したドルー・ファウスト氏(米国史)が鳩山総理に日本からの留学増を要請したらしいが、最近の縮み志向の日本の若者はどう考えるでしょうか。
海外留学熱があまり高まらないのは、日本に帰国してからの就職難が第一である。私の知り合いで一度日本の大手企業に就職してから退職し、アメリカの大学の修士課程で学んだが、もう日本の企業の引き受けがなく、しばらくアルバイトをして、ようやく、アルバイト先の正社員になった事例がある。
彼のように就職できたのは良い方で、ポスドクのように博士号を持ちながらも就職できないわが国で、一生を賭けてアメリカの大学で学ぶ学生はますます少なくなるような気がする。
韓国や中国の場合は実は愛国心は薄く、始めから自国を捨ててアメリカで生きるという考えであるので、わが国のように、あくまで日本(実は世界一生活しやすい国)に戻って就職をと考えている学生とおのずから意気込みが異なってくるのは当然である。