最近は「中高年者」と一般に呼ばれますが、しかし50歳から64歳の「中年」と、65歳以上の高齢者と分類出来る。東京都老人研究所ではH3に「中年からの老化予防総合的長期追跡研究」で4,500人の心理状態を調査し、その後8年に渡って調査を実施している。

この結果、それぞれの年齢で心理状態も明らかに異なっており、50歳から64歳の中年者には、子供が自立し家を出た後に起こる「空の巣ライフイベント」も良いことと評価する人が7割近くであり、男女とも肯定的にとらえている。

しかし、65歳から74歳の高齢者にとって子供との同居がよいライフイベントと挙げており、これは、高齢者の身体機能の衰えとも関係しているようである。

50歳から64歳の中年者にとっての悪いライフイベントは失業、トラブル等の問題と暮らし向きの急変が多く、一方、65歳以上の高齢者では病気やけが、配偶者・友人・兄弟姉妹との死別など、健康や死に対するものが多い。

高齢者にとっては①知的機能の喪失、②身体機能の喪失、③社会的役割の喪失、④配偶者や兄弟姉妹、友人知人の喪失といった4つの喪失をベースに感情面の孤独感、意欲低下に陥りやすい。

ところが、人間高齢者の中にはこうした心理的危機を乗り越えて人生の価値観を見い出して生き生きと生活している方もいる。

身近にいるお年寄りを見渡してみれば、女性の方が男性より活発に生きているように見える、多分、男性は社会的役割の喪失が大きなダメージを与えるためと思うが、そのためには、若いうちからなにか趣味を持ち、打ち込めるものが必要な気もする。