昨日ラジオを聴いていたら養老猛司さんが話をしていた、養老さんとは言わずと知れた「解剖学者」であるが世相をうまくつかみ解説してくれる方であり、彼の話しや著作にはいつも大変含蓄があるものが多い。

以前、彼が書いた「バカの壁」を読んだことがあるが、その中に、男女の学生に出産のときのビデオを見せた際、女子学生のほとんどからは「大変勉強になりました」などの回答が得られたのに対して、男子学生は皆一様に「保健の授業で習ったことばかりで知っていた」などと答えたというデータがあるが、自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまう、このようなことが「バカの壁」であるというような内容でであった。

考えてみればこのような「バカの壁」は自分を含めて私たちの周りには蔓延しており、私たちの生き方を狭くしているような気がする。

昨日の内容は、人生とは真っ白なキャンバスに絵を描くようなもので、人生経験が豊かな人がまだ様々なことをするのは、ここにはまだ着色していないとか、あるいは、この色の方が良いと考えて、いわば自分という作品を完成しようとしているようなもので、他人から見ればつまらないことでも本人の生き方の完成度を高めるためには重要なことである、というような内容であった。

人生いろいろ、男もいろいろ、女もいろいろという歌謡曲があったが、ふざけているような内容であるが、実は真実なのかもしれませんね。

写真は昨日スケートリンクであったかわいい幼稚園児、まだ滑れなく氷の上をハイハイしていました。この子らが豊かな人生を送れることを願っています。



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