沖縄には亜熱帯に住む人に合う伝統的な繊維が織られ、代表的なものとしては沖縄本島北部の大宜味の芭蕉布、中部の南風原には琉球絣、また離島の宮古島などには宮古上布など高級な織物が沢山ある。

しかし、例えば、芭蕉布の生産工程は複雑で40本の芭蕉から1反分の糸しか取れず、しかも、芭蕉は繊維が採れるまで3年はかかるといわれ良質の糸を採るためには細心の管理を要する。また、その後の工程も複雑をきわめて10あまりの段階を経る手仕事であるため、今ではもう喜如嘉(きじょか)集落にある平良敏子さんの工房しか見当たらない。

沖縄の中高年の人はうちのオバーも芭蕉布を織っていたよと30年、40年前まで織物は沖縄の女性の多くができたもののようであるが、今は本当に過去のものになっている。

日本にはこの他にも地域地域で色々な工芸品が作られていたが、その多くが廃れてしまっている。全てがお金に換算される今、手間暇かけるものに関わった人は変人扱いにされ、それよりなによりも生活ができない社会であれば、貴重な伝統工芸品はもう美術館でしか見られないものになってしまうのであろうか。

4700余りもあるという法人などに12兆円もの補助金を投入し、天下り官僚の高級を保証してきた日本と、一方では、1000年、2000年と続いてきた伝統工芸が廃れるにまかせる日本がある。

http://www.wonder-okinawa.jp/010/001/ori.html