25日の閣議で提出した2009年の経済財政白書で、企業内失業が607万人に達しているとのこと、そして、経済が悪化しなければ大規模な雇用調整(リストラ)に発展する恐れがあるとの内容であった。また、年収が300万円未満の雇用者が増加し07年には全体の半数もおり、賃金格差の要因は非正規雇用者の増加である。なんとも将来の夢を持てない時代に入ってしまいました。

雇用の調整弁として建設労働者がその役割をはたした時期があります、たとえば、1990年には588万人だったものが不況のどん底の1997年には685万人と約100万人も増えています。しかし、この期間わが国のGDPは約25%も減少しており、この時期の建設労働者の付加価値は製造業の1/2まで低下していたため、結局、建設会社の倒産、リストラにつながりました、もう、公共事業への投資をして雇用の調整をすることは難しいと思います。

次の選挙では多分民主党が政権を取ると思うが、民主党はどんな政策をこのような夢のない社会を打開するのであるでしょうか。

今日の経済状況は貿易・金融で世界につながっており、日本一国ではどうしようにもないことが多いとおもいますが、日本の国に生まれてきて良かったと思われる政策を実現してほしいと思います。

私が考えることとしては環境問題解決のために様々な新規産業を興すことであり、たとえば、二酸化炭素回収・貯留(CCS)などは地球温暖化(GHG)を低減させり画期的な事業と思います。エネルギー経済統計要覧(2005年)によれば地中にはCO2を2兆億トン(約80年分)貯留できるポテンシャルがあると試算されていますが、-3500m以深の海底に貯留する技術も研究されています(海中には数兆トン貯留のポテンシャルあり)。

写真は北海道の支笏湖ですが、この程度の窪地(-3500m以深の海底に)があれば数年分のCO2を貯留できるとされています。

四辺海に囲まれたわが国では海洋に係る新規産業で少しは打開が図れると思います。

夏の海一人佇み渚をみれば想い遥かに漂う珊瑚 maru
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