戦争が発生したら一体どの程度の損害を被るのだろうか、太平洋戦争によって引起こされた損害は、①人については、死者185万人、負傷・行方不明者68万人、②国富については、平和的国富(非軍事のストック)の被害率25%などとなっている。生産活動面では、鉱工業生産のレベルは戦前の10分の1まで落ち込んだ(H12、経済企画庁)。
戦争被害を金銭に換算するなど本来はできませんが、ネットに「アジア太平洋戦争の被害(『世界』1994年2月号所収)を参照に算定した結果もあったのでここに記載してみます。それによれば、わが国の場合の被害額は人的14兆円、直接戦費が4兆6520億円の計18兆6520億円であるとのこと、しかしこの結果は今のわが国のGDPを525兆円とすればわずか4%程度となり、この数字が全く整合性がないことが分かります。やはり、ここには人間の命の重み、そして、親や家族を失った悲しみ、そして何よりも戦争の残酷さが計算できないからかもしれませんね。
私は、太平洋戦争での被害をあえて金銭に換算するならGDPの6割程度の被害、現在値で525兆円×60%=315兆円程度となるのではないかと考えます(理由は後日記載します)。これは、国家予算の4年分ですが、あくまでも、「国破れて山河あり・・」、土地がその後利用出来ると考えてです(現在は地雷の影響で土地は使えず戦後も犠牲者が出ています)。
写真は昨日の写真「第一生命ビル」の住人であったマカーサーの銅像です。彼の銅像は日本には多分ないと思いますが?、お隣の韓国、釜山市の公園にあります。韓国ではこの銅像の保存と撤去を求める国民が割れて騒動となったこともありました。
