最近戸建住宅でも柱梁で構成する伝統の木造建築が少しづづ減少し、木造でも2×4のパネル造なども多くなり、もう木造をやめてココンクリート造、あるいは、軽量鉄骨造へと変化していますが、やはり木造の家はわが国の気候・風土にあった素晴らしいものだと思います。
ヨーロッパの石造り文化に対して我が国は木造文化と言ってもよく、京都の古いお寺に代表されるように、手入れさえ良ければ木造でも1千年以上の時を経たものも現存しています。
また、数十年前まで地方には数百年もたった家も散在していたが、最近では過疎化の波にもまれ住人もなく、古い家が立ち腐れ廃墟と化してしまった例も数多く、文化財的に考えればもったいない限りです。
写真は沖縄の100年前の木造建築の内部ですが、柱、梁のシンプルな構造であり、見るからに涼しげです。内地の木造建築に比べて少し柱も梁も細い感じがしますが、多分、平屋建てであり(構造的にはピン構造ですので力学的には柳に風で部材が細くても外力に耐えれます)、また、沖縄は地震が少ないためかもしれません。風は猛烈ですが、家の周りには石を積みさらにフクギで囲ってありますので、構造的には風に対しては無視してよかったのかもせれません。生活していく上でも快適で、資材もあまり多く使わない本当によく考えられた家づくりと思います。
わが国には山林として木材資源があふれていますが、切りだし製材にしてはコスト的に合わないことで外材を輸入しています、なにか、非常におかしな話ですね、二酸化炭素排出権を買うため海外に莫大なお金を払うような制度より、打ち捨てられている資源を見直し利用できるシステムを構築する必要がありますね。