メキシコ発の豚インフルインザが世界を恐怖におののかせている、これまで鳥インフルインザを警戒していた関係者はじめ市民は何で豚なんだと驚いていますが、自然の病理は本当に想定外のことを次から次に引き起こします。
昔し、コレラが流行ったころは、都市では汚物を道路に撒き散らすことが普通であり、そのために歩道を一段高いように作ったと聞いたことがあります。都市づくりも、汚物対策を考慮したものであったというわけですが、そんなことでは病気を防ぐことはできません。
日本でも江戸時代の安政3年(1853)10万人を超す犠牲者を出したが、1884年ドイツのコッホによってコレラ菌が発見されるまで世界的に大流行し多くの犠牲者が出ており、今でもたびたび発生しています。
病気は単に医学が進めば解決できるものではなく、環境(都市)の要因も大きく影響しているが、伝染病の予防の意味からも社会資本整備の機能・景観を維持管理していくための技術もまた磨く必要がある。