我が国は世界NO2の経済大国であるが、このような経済の恩恵を受けた亜熱帯の地域は世界でもまれで、その一つが沖縄です。この島の風光明媚な土地に瀟洒な高層ビルがあちこちに見受けられるが、これらの建物の中には富裕層を対象とした高級老人ホームも多く、月々の利用料金は100万円程度とのことです。
老人ホームに月々100万円を支払える富裕層とは一体どのような仕事に従事したから可能なのか、私には予想もできませんが事実たくさんいるようです。一方、介護保険を利用して介護を受けるにも自己負担金を考えればセイブせざるを得ない層もこれまた多く、人生70年くらい生きてきて国民は完全に2分化されており、自由主義、資本市場主義の成果をこの老人介護問題から見て取れます。
何事も平等という社会主義、共産主義も完全に崩壊し、この結果は中国や北朝鮮を見れば資本主義国以上の富裕層を貧困層を生んでいますが、多分、マルクスやレーニンは自分の理論とは違う手法をとったからと言っているかもしれませんが・・・
また、自由主義国での富裕層と貧困層の差はアメリカ以上である日本、授業料を払えなくなり高校を退学せざる得ないような状況を作り出しても、何ら改善しようとしない為政者たち、むしろ生前贈与制度をつくりそれを固定化させようとしている政策、亜熱帯の高級老人ホームを見ながら日本の行く末を考えれば大きなため息が出てきます。