TVニュースで今東京では桜が満開とか、しかし、昔から「花寒」という言葉があるように、コート持参の花見になっているらしいですね。今、東京を離れ、南国といより亜熱帯の沖縄に移り住んでみると、半蔵門の桜、上野の桜、さらには、弘前の桜見物が遠い昔のように思い出されます。

私の東京での勤務は霞が関や平河町などでしたから、特に半蔵門の桜はよく見物したものですが、皇居のお堀と相まっていかにも日本をイメージさせる美しい景観だったと思います。また、半蔵門という皇居へ出入りするご門でありますので天皇皇后両陛下のお通りになる場面を幾度か拝見することがありました。

半蔵門での桜見はまさに日本の中心の花見かもしれませんが、美しさでは他を圧倒してやはり日本一は弘前でしょうか、桜の老木をリンゴの剪定技術を用いて長生きさせ、美しい花を咲かせていりと聞きました。自然に人手をかけると大体のことは悪い方向に向きますが、弘前の桜の木だけは剪定技術が老木に活力を与えているようです。

今沖縄に移住して感ずることは「人生いたるところに青山あり」のフレーズです。東京に住もうが、青森に住もうが、私のように沖縄に住もうが、そこに住んで自分がどんな希望を持てるのか、東京で希望が持てずに生きるよりは地方で生きたほうが良いし、逆に地方で希望が持てずに生きるよりは都会で生きたほうが良いのは当然のことです。

春満開、桜の下自分の生き方を考えるのもいいのかもしれませんね。もういちど「人生いたるところに青山あり」です・・