最近の節約志向は経済の停滞を招いているといわれるが、旅館・ホテルなどの観光業界にも大きな影響を与えているようです。旅行、とくに海外旅行は若い人には一つのあこがれであったはずが、先日TVを見ていたら「海外旅行なんて興味ないよ、海外の情報などテレビで十分」などと話している若い人みて、「何でもみてやろう」などと冒険的世界旅行にあこがれた私たちの世代と随分時代が変わったものだと思った。
このような内向きな若い人々の発想はやはりここ十数年間の「失われた時代」が大きな陰を投げかけているのではないだろうか、会社でも、社会でもとにかくじっと我慢していいなければならない時代、変に目立つとろくな事がない時代だった過去の十数年間、戦後の前向きな時代に育った明るく外向きな日本人からの性格まで変えたのかもしれない。
紀元前四百年の中国に「葵丘の盟(ききゅうのめい)」という国家同士の5条からなる約束事があったそうですが、その第3条に「老をうやまい幼きを慈しみ、賓旅をわするることなかれ」とあるそうです。
賓は外国人、旅は旅行者ですから、今から2400年も前から、旅行者を大事にすることが穏やかな国家形成に役立つことが記されています。
今は旅行業界は冬の時代、国がどうしてもくれるという定額給付金の12000円での各種サービスが考えられいるようです、若い方々もこの期に一度海外旅行にでも行ってみませんか。