昨日小沢一郎探検を書いたが、今日はそのパート2、この本にはかつての仲間で今は完全に袂を分かった方々の言葉が面白い(以下はこの本からの抜粋です)。

・元NHKアナ畑恵:番組で会った最初の印象は、話が非常に論理的で明快で、日本の政治家には珍しくあいまいなところが少ないと感じました。目的がはっきり見える、小沢さんも目的がはっきり見えるが故に、その道を早く進もうとし、ごり押しをする面もあるのではないでしょうか。

・TV東京小池百合子:一度出演して頂きましたが、おしゃべりしてくれるありがたいゲストではなかった。どっちからせめて良いかわかりませんでした。手練手管にたけた策士的感じがするからか、ニューリーダーの「ニュー」が言葉にそぐわない。

・国際政治学者猪口邦子:座談会で一度ご一緒しましたが、よく言われているイメージとは違って、むしろ謙虚な感じ、論理的にしゃべると聞く耳はお持ちのようだしリベラル(進歩的)、コンサーバティブ(保守的)といった物差しでは測りにくい。

以上は今でもご活躍の面々ですが、役得をねらって「君子豹変」しない「ぶれない政治家」の小沢さんですから、これらの評価は多分今でも彼の政治に関わる本質だと考えられます。従って、畑恵さんの語った、日本の進むべき進路がはっきりしている、すなわち、「国家の自我」遅きに失している「脱戦後」の時代を築かんとしている政治家であるがために、経済大国だけでいいという(現体制でうまい汁をすっている)者達の陰謀に失脚することもあるのかもしれない。