孟子といえば性善説を唱えた中国の哲学者、紀元前300年頃に生きた方らしいですが、彼の言葉に「恒産なきものは恒心なし」とあるそうです。

手元の角川文庫の「実用国語辞典」を引きましたら「恒心」にはA Competemcy is the first requisite fora the constancy of mind とあり、一定の財産や職業のないものは安定した正しい心がない とありました。

新卒の若い人達にたいして一定の職業についてもらうのは、先輩の大人の役割と思いますが、今日の不況でその役割を役所も企業もその責任を放棄しているように思います。

世の中が荒廃していると嘆き、セキュリティに大金をかけている官庁や企業幹部の方々、自分の天下り先の確保に汲々している姿や、あるいは、キャノン、鹿島などの契約に垣間見られるワイロの横行は不正義であると認識し、社会の責任ある地位にいる人々は次世代の人々が生きていける新しい職場を創造してほしいものです。

そのためには、巷間言われているように、税金の無駄使いの代名詞である「法人」などの整理をして風通しの良い、正しい競争社会を構築する必要がありそうです。

一度、坂本竜馬さんが言ったように天下の大掃除をしなければなりませんね。