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ベストセラーズ
発売日 : 2012-03-16
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【出会い】
GEO音更店で出会いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
本書はTPP賛成本でもなければ、ましてTPP反対本でもない、本書は実際にTPPを活用するための本だ、とくに日本の農業・食産業をいかに発展させるか具体論を示す実践本である。
~Amazonより~
TPPで日本の農業は果たして壊滅するのか?農業生産額世界5位、食産業3位の「農業大国」ニッポンはTPPを機に、「大躍進の時代」を迎える。中国・アメリカという世界二大農業大国を越えるための「最強のシナリオ」。
TPPをより深く知り、いかにしてTPPを活用して日本の農業を向上させるのか? 農業従事者にオススメです。
農業従事者以外の人でもマーケットの手法は参考になると思います。
※ ヤフオクやAmazonの転売をやっている人は輸入・輸出ビジネスの参考書になりそうです。
【響いた抜粋と学び】
著者の湯川さんは月刊『農業経営者』副編集長。(株)農業技術通信社・専務取締役。1995年、エジプト・カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。Sony Gulf(ドバイ)、Sony Maroc(カサブランカ)勤務を経て、2000年、農業技術通信社に入社。ジャガイモ専門誌『ポテカル』編集長、農業総合専門サイト『農業ビジネス』編集長を兼務。著書『日本は世界5位の農業大国』(講談社+α新書)はベストセラーとなり、同書で第2回政策分析ネットワーク賞(シンクタンク賞)を受賞しています(執筆当時)。
農業関連のプロフェッショナルと読み取れますね。
日本人が突如、モチモチ感のない米を好きになり、一斉に食べ始めることはありえない、それ以前に、全国すべての米卸からスーパー、レストラン、米屋、米加工業者が仕入れを一斉に外米に変える必要がある。
TPPが始まったら、日本の米が外米の格安米に取って代わられる、なんて話をちらほら聞きますが……真実はここです。僕が小学校5年生か6年生のときか、雨が続いて米が不作のときがありました。
そのとき、カリフォルニア米やタイ米などが入ってきました。
そのとき、我が家でもタイ米を食べましたが、感想は他の家庭と同じく
「美味しくない」(口に合わない)
でした。
もし、格安でタイ米が入ってきても我が家ではきっとコシヒカリやななつぼしを買うでしょう。TPPが始まったからといって日本の米がなくなるなんてことはありえません。
日本人が食べる良食味の短粒種米市場は、世界のコメ貿易のなかで超ニッチ市場である、米国の97%のコメ生産者にとっては、これまで栽培したこともない特殊なコメなのである。
「チャーハン米」「パエリア米」など、毎月のように世界中から多種多様な新米、コメ食品が陳列されるようになれば、潜在需要が引き出される、その結果、国内の生産者にとってもこれまで想像しなかったような新市場創出という相乗効果が生まれる。
関税ですべてが決まるわけではない、最後に選ばれるのは品質であり、生き残るのは顧客のために技術を磨く志の高い農業経営者である。
「食量の輸入が増えれば増えるほど農産物・食品の輸出は増える」、たとえば、世界一の小麦輸入国は「パスタの国」イタリアである、イタリアは輸入小麦をパスタに加工し、世界中に輸出しているのである。
日本の米と世界の米とで種類が違うんですね。世界的に日本食ブームがきています。となると、日本の米が欲しくて欲しくてたまらない状態になるわけですね。すると、どうなるでしょうか?
もしかしたら、世界で販売するために米の専門家が増えるかもしれませんね。水田を増やすかもしれませんね。
2つめの抜粋にあるように世界各国の多種多様な米を取り扱ってニッチな分野で販売するのは面白いですね。
僕は当然
「カレーライス専用の米」
が欲しいです。少なくていいので、〇〇専用米というのがあると面白いですね。
4つめの抜粋については興味深いところでした。イタリアでは小麦を大量に作り、さらに小麦を輸入しています。それを加工してイタリア製パスタとして輸出するわけです。となると、イタリアでの仕事があり、税金もしっかり取れる、ということじゃないかな、なんて思っていました。
これを日本の米でやってみたらいいんです。佐藤のごはんだとか、おにぎりだとか(保存が効かないか?)、日本の米の美味しさを世界に証明する絶好のチャンスです。
農協職員の多くが車や保険、宝飾品、着物の営業などのノルマを抱えている、農業に関係ない仕事は別会社がやればいい、むしろ、必要な事業活動は堂々と継続すればいいだけだ。
農協が真に恐る事態はTPP協定(4ヶ国)12条に明記してある、「いかなる締約国も、地域区分に基づくか、全領域に基づくかに関わりなく、独占的サービス提供者の必要性、いずれの形であれその数の制限を採択、維持しない」、これが農協にいずれ適用されるかどうかだ。
政策のことについて、農協のことも書かれていました。別の書籍では農協が本気出せば政党一つ潰すことができる、なんてことが書かれていました。
※ 本書でもそれに近いことが書かれていましたね。
TPPにおける農協の懸念は農協にTPP協定が適用されれば、農協解散の可能性がありますね。これは農協関連者は困りますね。
日本の農家人口はまだ多すぎるのである、人口に占める農業従事者比率は英国1.7%、米国1.9%、ドイツ2.2%、フランス2.9%に対し、日本は3.4%もいる、国が減反などの政策によって、趣味的農家を延命させ、事業意欲の高い成長農場が規模拡大する余地を妨げているからだ。
日本農業が世界一になるには、今のうちから中国の巨大な”胃袋”市場を視野に入れておく必要がある。
中国の農産物の輸入伸び率は517%でその額は米国、ドイツに次ぐ世界3位、すでに日本の輸入額を大きく上回る規模となっている。
伸長する輸入品の多くは食品加工用である、一人世帯が増え、ますます自宅で調理しない人口比率は高まるばかりで、この潮流は絶対変わらない、この現実を農業サイドが直視しなければならない、生鮮市場の価値が高いか安いかで農業経営を論じても、未来はない、過当競争に明け暮れ、有望な市場を見逃すだけだ。
日本の農家は少なくなっていると思っていましたが……世界を基準に考えると(先進国)、けっしてそのようなことはないのです。人口の割合から見ると日本は多いんですね。
※ 実際の人口はどれくらいなのかな? あと農地の面積だとか、そんなのも知りたかったな。
2番目の抜粋については様々な分野で中国市場を狙っています。介護事業でも同じです。たとえば、中国13億人のうち1割が裕福層だとしましょう。その中の2割が要介護を受けるとなったときすごいことが起きます。
13億人の1割は1億3千万人、そのうちの2割というと2600万人です。
その人たちが日本の高度な医療、介護を受けに来てくれるとなると、どうなるでしょう?
現在の日本の要介護者は600万人程度です。単純に考えてその4倍も市場があるのです。
日本が世界に誇れることの一つはサービス業です。中国では販売者側が偉くて、顧客が下という風潮があるようです。
ですから、日本のように
「お客様ありがとうございます」
と自然と出てくるサービス業は中国の顧客に受けると思います。介護用品等についても日本は急速な高齢化により一気に市場が出来上がってきています。この商品を中国市場に売れば相当な利益ですね。
食に関してはもっとそうなることで、藤田田さんも話していましたが、食というのは食べたら排出されるので、半永久的に必要となる消費です。
中国の食市場を制すると、日本経済の活性化につながりそうですね。
米国ポテト協会では、日本の学校給食マーケット参入を目論見み、献立に影響力を持つ日本の栄養学の権威を米国に招待し、米国産ジャガイモの素晴らしさを畑から伝えていく、最近では、日本のファストフードやファミレスでのフレンチフライの市場が飽和してきたと見てとるや、コンビニや和食チェーンにも攻勢をかける、具体的なメニュー提案するにとどまらず、小売単価から利益額、準備するまでの時間と人権費まで算出し、いかにお店が儲かるか商談で提示する。
これはTPPに限らず、あなたがもし経営者であるならば参考になることではないでしょうか? 昔はいい商品であるだけで売れたのですが、今は違います。顧客となる相手にとって利益になるように、あなたが持っている商品をいかにして活用するかを提示することが必要なんですね。
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