今日、ホームレスになった 平成格差社会編/増田 明利 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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著者 : 増田明利
彩図社
発売日 : 2013-06-26









【出会い】
ザ・本屋さん喜久屋書店で出会いました。
社会福祉士基礎研修Ⅲで「ホームレス」に関してのレポートがあるので購入に至りました。


【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
20万部突破のベストセラー「今日、ホームレスになった」の続編が、ペーパーバックになって再登場。
リーマンショック、世界同時不況後、ますます深刻化する平成大不況。
アベノミクスで一部希望の光は見えつつも、格差は広がるばかりで、会社の倒産の見舞われたり、ホームレスに転落する人たちは後を絶たない。
本書では、15人のホームレスに取材をし、彼らがなぜハウスレス生活に転落したのかをあぶり出す。
社会の「底辺」に位置している彼らは、本当に自分たちとかけ離れた存在なのだろうか?
それともほんのわずかな弾みで、誰もがホームレスになってしまうのだろうか?
リストラ、企業倒産、自営業廃業、リーマンショック、一家離散……。
現代日本の抱える暗部を描き出した衝撃のノンフィクション!


ホームレスの実情を知りたいあなたへ。

【響いた抜粋と学び】
著者の増田さんは昭和55年都立中野工業高校卒。ルポライターとして取材活動を続けながら、現在は不動産管理会社に勤務。平成15年よりホームレス支援者、NPO関係者との交流を持ち、長引く不況の現実や深刻な格差社会の現状を知り、声なき彼らの代弁者たらんと取材活動を行います(執筆当時)。

ホームレスは島根県を除く46都道府県で確認され、確認数が最も多かったのは大阪府で2094人、次いで東京都2006人、神奈川県1395人となっている、ホームレスの起居場所は都市公園2086人、河川2569人、道路1417人、駅舎358人、その他1835人ということであった。


ホームレスの確認されている総数です。実際はもっといるようですね。あとは最近だと完全な野宿ではなくて日雇いでネットカフェやマックなどで一夜を過ごすネットカフェ難民やマック難民なども多いようです。

国が豊かになり、デフレが進むとホームレスも生活がしやすい、ということですね。

僕も昔コンビニでバイトしていた時にホームレス(と思われる身なり)の人と出会いましたね。

働き盛りの男が定食もなくアルバイトしていますなんていうのは本当に惨めなものですよ。

わたしにも男としてのプライドがあるからみっともない姿を見せたくはないんだ、妻の方だってこの状態でのこのこ来られたら迷惑だと思います。

路上生活に至った原因を見てみると「仕事が減った」が19.8%、「倒産、失業」が15.8%、「病気やケガ、高齢で仕事が出来なくなった」11.5%というように収入が断たれたことを理由にする人が全体の47%になる、対して飲酒、ギャンブル、借金が理由の人は5%にも満たない、ホームレスへの片道切符は経済的困窮が最大の原因なのだ。

会社倒産にも見舞われたけど住宅ローンを抱えていなかったらこうはなっていないと思うよ、身分不相応な買い物や借金は身の破滅を招く、贅沢は敵だというのは本当だな。

できるだけ早く身辺を整理し郷里に帰って再スタートしたい、この歳で親類縁者の世話になるのは気が引けるけど、いつまでもコンビニでアルバイトして、ネットカフェで寝泊まりしているわけにはいかんでしょ。

このあたりを読んでいて、僕は
「んんーーー」
と首をひねりましたね。

なんかさぁ、仕方ないのかもしれないけど、男のプライドってこの状態において必要なのか? なんて思うんですよ。ホームレスが一番多いと言われる50歳代は特に男が仕事、女が家事で男が家族を養う時代だからそうなってんのかもしれないんだけど、ここはプライドより親戚に頭下げてでもできることをやればいいんだよ、って思ってしまうなぁ。

事例の中では妻の実家行ったら、実家の店の仕事を手伝わされた、なんて話があったんだけど、それでいいじゃん! って思うんですよ。使いパシリのようにされたことがなんだってんだよ、お前食失ったんだろ!? って思うんですわ。

プライドがあるから専門職として質の高い仕事ができる半面、そのプライドが破滅を招くんだなぁ、って読んでましたね。
そのプライドなんて粉々にしておけばいいのにな、って思いますよ。

あと、お金の使い方についても疑問だらけで、結局自分たちでそのとき使えるだけのお金を住宅やら車やらに費やしているんだよね。

そのときに余裕を持ってお金を使っていたら、また違ったのかなと思ってしまいますね。

保護にしろ福祉にしろ申請主義だから道畑にいるだけでは放ったらかし、行き倒れたり事件にならなければ然るべき対処をしてもらえない、この国の社会的支援体制はお寒い限りだ。

制度があるだけマシなんじゃないかな、と僕は思う。発展途上国で言えばストリートチルドレンがいますよね。セーフティネットがあるだけまだいいと思う。

……でもそれは僕自身がそういう状況になっていないからかな。

サラリーマンはサラリーマンしかできないんだ、夢なんか見ちゃいけない、わたしは気づくのが遅かった。

雑誌拾いをしていたら高校生に「どけ、乞食」と頭を蹴られた、寝ていた小屋にバイクで突っ込まれたなんて話は日常茶飯事なのだそうだ。

ゴミ集積所で資源ゴミや食物を探す光景は珍しいことではない、ホームレスの中にも貧富の差というか階級が存在しているのだ。修正液で自分の履歴書をきれいにして全部書き換えたいなあと思うよ、もう無理だけど。

このあたりは面白いですよ。

違うページではアパレル関係ででた不良品のシャツなどを漁って身なりはやたらいい、というホームレスがいるようです。

さらにホームレスを活用して、チケットの購入で並ばせる、というのもありましたね。

ちなみに2つめの抜粋でいうと、少年ジャンプが売れるようです。

つまり首都圏の地下鉄やJRのゴミ箱にある出たての少年ジャンプを拾って100円で売るわけです。

なるほどなぁ。

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【編集後記】
本日、6月初出勤です。今日からまたモニタリング訪問が始まります。初日は5件のモニタリング訪問です。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 増田明利
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発売日 : 2013-06-26