高校野球 敗者の教え/田尻 賢誉 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
著者 : 田尻賢誉
日刊スポーツ出版社
発売日 : 2013-07-26









【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
「どうすれば勝てますか?」、高校球児や指導者からよく受ける質問だ、だが、必勝法はない、あるとすれば、「こうすれば必ず負けますよ」という”必敗法”、それを知り、それをなくすよう練習していくことで負けにくいチームになれる。

経営者、中間管理職のあなたへ。個人事業主のあなたへ。絶対に儲かる方法は存在しないけれど、これを外せば、商売は傾く、という原則があることを確認しましょう。

【響いた抜粋と学び】
著者の田尻さんは熊谷高(埼玉)‐学習院大を卒業後、ラジオ日本勤務、アメリカでの日本語教師ボランティアを経て独立。スポーツジャーナリストとして高校野球、プロ野球、メジャーリーグなど幅広く取材活動を行っているほか、中高生、指導者への講演活動も行っています(執筆当時)。

時間は元に戻せない、やってしまったことではなく、今、ここで何ができるかを考え、冷静にプレーをする、プレーが続いている限り、決してあきらめない。

これはスポーツ全般、仕事や人生にも通じることですね。過去を悔やんでも、過去は戻ってこないのです。過去の評価もそのときは変わりません。しかし、これから来る未来でしっかりとした実績を残していけば、過去の失敗は”成功への布石だった”という評価に変わる可能性もあります。
過去の失敗を変えることができるのは、今の実践なのです。

現代は情報化社会、どこの誰が何キロ出したというのは、すぐにインターネットなどを通じて広まる、たった1球でも、150キロを投げれば150キロ投手と言われる、それが高めの抜け玉であっても……、それよりも大事なのは、常時何キロなのか、ストライクの取れる球が何キロなのかだ、打つ方も投げる方もスピード表示に惑わされずに、いつも通りやれるか、これが敗戦を引き寄せないための必須事項だ。

高校野球ではありませんが、中学の時や大学の時ににバスケットをやっていたので、なんとなくわかる気がします。どこの学校には〇〇選抜だった選手がいる、だとか相手を見る前に情報がわかってしまいます。それで、萎縮してしまったり、はたまた、〇〇選抜って聞いていたのに、大したこと無いじゃん! となるのか……。

情報というのは包丁と同じで、使い方を誤ると、自分たちの力を萎縮させてしまう可能性があるんですね。
実際に、田尻さんが率いたときも、本調子ではない相手ピッチャーの情報に踊らされて、チームが力を発揮できずに敗戦したこともあったようです。

世間的には中京大中京相手に1点差でよくやったと言われるだろう、だが、勝負をしている以上、勝ちにいかなくてはいけない、惜敗で満足していては、前に進めないのだ。

これもそのとおりですね。観ている方としてはいい勝負をすれば、それで
「よく頑張った!」
なんて思いますが、選手たちとしてはちょっと違いますね。

誰もがアウトと思うような打球を確実に処理し、3つのBさえなければ、大崩れすることはない、必ず勝つチャンスは来る、当たり前だが、最も大事なこと、毎日、意識して練習してもらいたい、3BとEを少なくし、「JK」(準備・確認)を徹底する。

「勝ってもエラーが3つ、4つ続いたら、ノックしかしません、近い距離でのノックです、選手は『ウチの監督、いつになったら終わるんかな。甲子園まで来て』って言いますけど、それは甲子園行ってもやりますね、失敗したら」


本書で一貫して教えてくれるのは、
「勝利の方程式はない」
ということです。

あるのは、
「敗戦の法則」
です。

偶然勝つことはありますが、偶然負けることはありえない。抜粋にあるように3B+Eです。
……4ボール(死球)を連発したり、バント失敗、ボーンヘッド(攻守において判断の悪いプレー)、そしてエラーを連発していれば勝てる試合も勝てません。

初歩的なミスをなくすこと、そのための基礎練習を徹底することが負けない練習であり、結果的に勝つ可能性が高くなるのです。

スポーツに限らずですが、商売においてもたとえば、
・笑顔で接する
・お客様の名前を呼ぶ

など、カーネギーの「人を動かす」に書いてあるような絶対法則が存在します。
この原則を踏み外せば、成功は足元から崩れ落ちます。

原理原則を正しく理解して、実践することが大事だ、ということですね。


【編集後記】
本日は月始めの実績配りです。午後からはモニタリング訪問2件です。

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著者 : 田尻賢誉
日刊スポーツ出版社
発売日 : 2013-07-26