爆笑問題と考えるいじめという怪物/太田 光 NHK「探検バクモン」取材班 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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著者 : 太田光
集英社
発売日 : 2013-05-17









【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
多くの人は、うすうす気づいているはずだ、人が集い、何かを営む時、避けがたい必然として、”いじめ”は起こる、いじめという名の怪物は、人々の心の中に住んでいるのかもしれない、いじめという怪物、それと闘う術、それはきっと、あなたの心の中にある。

教育現場で働くあなたへ。小学生、中学生、高校生の子どもを持つあなたへ。


【響いた抜粋と学び】
著者の太田さんは日本大学芸術学部中退。1988年、田中裕二とお笑いコンビ「爆笑問題」結成。2006年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞しました(執筆当時)。
非常に端的な著者紹介です。

ボキャブラ天国でブレイクして、各番組に引っ張りだこになり、自分たちの番組も持つようになりました。今現在はどれくらいの番組に出ているのか定かではありません。
※ テレビを観ないのであまりわかりませんが、昼休憩中に見る「笑っていいとも」には出ていますね。

自殺を想像したことのある人もたくさんいると思いますが、それは全然新しくないことなんです、実行すれば、その子がどんな子だったのかという大切なことよりも、自殺したという行為のほうが残ってしまう、それは、本当にもったいないことだと思うのです。

なるほどなぁ、と思ってしまった言葉です。死ぬくらい辛いことで、死んででも逃げ出したいこと、ですが、死んでしまえば、人間性如何よりも死んだことがピックアップされてしまう。人間ではなくて、死が先行してしまう、ということですね。

「休む必要がある時は休んでいいよ。それに家でやっていても成長できるんだよ」ということをもっと知ってほしいんです、家にいることをマイナスにしないということです。


僕が中学生のときも登校拒否の人は数名いました。結局、その人たちが休む理由は知らされないまま、何事もなく授業は進んでいきます。学校生活が進んでいきました。

今は親として、小学校、中学校に関わります。やはり、数名は登校拒否の人がいるようです。抜粋にもあるように、休む必要があるときは休んでもいいし、家にいるからマイナスではないということですね。

実際には、愚痴を言ってしまったりしますが、そもそもそういう制約がなかったら、仕事はなにも面白くない、いろいろな縛りがあるなかで、どうやって面白くしようかという話です。

ここはいじめのところとは関係ありませんが、響いたところです。お金がない、スタッフが少ない、など介護現場でも共通するかと思いますが、ないないづくしのときにはあなたの発想を試されているんですね。

明治維新を成し遂げた人たちは、ほとんど私塾で育っているのに、そいつらが上に立つようになると、将来、俺たちみたいな優秀なやつが現れて、この政府を壊すかもしれないとびびったらしいんだよね、それで、政治にはまったく関係のない教育科目だけを外国から輸入した。

そういうことだったのか、と思わせるところです。明治維新を成し遂げた人たちは早朝の勉強会など積極的にやりました。その結果、300年近く日本を支配した徳川幕府を倒すこととなったのです。

でも、その人たちが政治に無関係なことを教育科目にしてしまったからこそ、政治に無関心な国民を作ってしまったのかな、なんて思ってしまいました。

休み時間を三分にして先生がずっと見張っているアメリカとか、いじめを報告させて点数を稼がせる韓国の取り組み、どう考えても間違っているよね。

この二つの事例は、確かにどうかと思いますね。なぜいじめが起こるのか、根本が解決されていないですね。

今だと、下手すると学校で、一緒の子たちが学習塾でも一緒かもしれない、学校でもできるできないというのが問題になり、学習塾でもそれが問題になる、できるかできないかをずっと言われていかなければならない。

もちろん、昔からいじめはあったと思います。現代では携帯電話があるので、人間関係の切れ目が少なくなったと思われます。
昔は学校から離れれば、そこで関係が終わったのですが、今では携帯電話やらゲームなどのネット通信で人間関係が切れなくなりました。
良好な関係であれば、それでかまわないのですが……。

やっぱり、今の世の中、臭いものに蓋をしすぎちゃっていますよね、だから免疫力が育たない、たとえばバタフライナイフで殺人事件が起きた、じゃあ販売を禁止しようと、販売を禁止したってなんにもならないでしょ、それより、「人をあやめるためや傷つけるためにナイフを使ってはいけないよ」というほうがずっといい(志茂田景樹)。

これはおっしゃるとおりですね。根本が解決されないと意味がないんですね。介護現場で話すと、認知症の診断を受けた方の精神・行動障害と呼ばれるものも該当します。

なぜ、徘徊が起こるのか、なぜ、被害妄想が起こるのか、根本を解決しないといけません。そのお客様にとってそこに居場所があるのか、自分が生きている意味を見い出せているのか、役割はあるのか、こういったことを解決しないとそれらの行動は解決しません。

根本はなにか? という問いかけが必要ですね。

【編集後記】
昨日、久しぶりに次男と公園めぐりでした。帯広市にある緑が丘公園に連れていったら喜んで遊んでいました。
※ 僕も一緒に遊んだのでかなり体力を使いました。

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著者 : 太田光
集英社
発売日 : 2013-05-17