時間に支配されない人生/ジョン・キム | ブログ

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こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
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幻冬舎
発売日 : 2013-04-12









【出会い】
帯広図書館のビジネス書コーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
媚びない野良猫たちへ。もう「時間活用術」は要らない。途方もない成長を遂げるための7章。

~本書抜粋より~
人間が活動する根源には、生きているということが大前提にある、命には限りがある、命の有限性を意識したとき、自分が幸福に向けてできる最大のことは、自分に残されている命=時間を、どんな活動にどう配分するかを考えることにある、時間は命の欠片なのだ。

タイムマネジメントの書籍かと思っていましたが、どちらかというと、人生論、生き方となります。年末が近づいております。あなたの今の生き方をもう一度考え直すのに最適な書籍です。

【響いた抜粋と学び】
著者の作家。ジョン・キムさんは元慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。韓国生まれで日本に国費留学。米インディアナ大学博士課程単位取得退学。中央大学博士号取得(総合政策博士)。ドイツ連邦防衛大学博士研究員、英オックスフォード大学客員上席研究員、米ハーバード大学インターネット社会研究所客員研究員、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構特任助教授等を歴任しています(執筆当時)。

朝は睡眠をとった直後なので、疲れていないことも大きな利点だ、睡眠でためたエネルギーを目の前の仕事に一気に投入することができる、事後処理的な仕事ではなく、発想力や企画力などクリエイティブ性を要求される仕事に時間を使うと、その効果を実感できる。

早起き関係、自己啓発書などの定番です。朝起きること、早く起きることは自分の人生を変える第一歩です。朝、5分起きるのを早くすれば、それだけで世界が変わります。大げさなことではなくて本当です。
5分出発時間を早めるだけで、いつもと違う車の流れになりますし、会社に到着してからの流れも変わります。
これが30分、1時間と早めると劇的な変化が訪れます。これを毎日続けることで人生が好転していくわけです。

夜に行うべきは省察である、一日を終えて寝る前、その日のすべての瞬間において、自分が一番価値があると思う物事に時間を配分していたかどうかを確認する、できなかった部分については、今後どうやってそれを改善していくかを考える。

朝に比べると、夜のことを書く書籍が少ない気がしていました。夜は夜で大事なのです。朝は喜び、希望に燃え上がり、夜は一日に感謝して終えるのです。
そのために省察なんですね。

人間は渇望しなくなった瞬間に、生きる意味を失う、内面において、つねに新しい渇望を生み出すことが、好奇心や生きる力につながっていく、仕事をリタイアすると老いが加速する人がいる、それは仕事の終了とともに人生もほぼ完結したと誤解し、生物としての衰退を招くからだ。

これは介護現場でもよく聴かれることです。定年退職して、自分の居場所、自分の存在意義が見いだせない人の中には、意欲が低下し、結果的に認知症を発症する、ということがあります。いくつになっても自分の役割を持って、誰かのために働く、ということが大切のようです。
一般的には働くとはお金をもらうこと、と考えられがちですが、そうではないのです。

日本でいちばん大切にしたい会社 [単行本(ソフトカバー)] にもあるように「働く」は本来「傍楽」であり、傍にいる人に楽をしてもらう、ことなんですね。

そこにはお金をもらう、なんてことは一切書かれていません。

人生のなかで意味づけができれば、すべては学びと成長の材料になる、ダラダラと過ごす時間であっても、その時間が自分にとってどんな意味を持つかを自覚しよう、重要なのは、すべての時間について、自分が指揮権を持っているという感覚なのである。

ダラダラしていてもいい。

タイムマネジメント関係の書籍では
ダラダラして過ごす時間をなくす、というのが定番です。
しかし、ここではそれもあえてありにしています。

ダラダラするのも、意図的にやっているのならよし、です。

車のハンドルやブレーキには遊びがあります。
これはつまりムダの部分、ダラダラした部分です。これがないと、ブレーキを踏んだ瞬間にビッと止まってしまって体に負担がかかります。

そうならないように遊びがあるのです。
ダラダラした時間もそういった意味でひつようなのでしょうね。


転職や副業などでひたすら分子(年収)を増やそうとしなくても、分母(欲望)を減らすことで、同じ年収でもより大きな幸福を手にすることができる。

これは確かにそのとおりなんですね。多くの人は収入が増えたら、その分支出も増やすため、お金が増えないんですね。

言葉の稀少性を高めなくてはならない、発する言葉一つひとつの意味が必ず本質的であること、それを周囲に認識してもらえれば、この人の話には耳を傾けるに値する内容があると思ってもらえる。

怒りも非難も、自分に何のプラスももたらさない、助言や代案をしっかり提示できなければ、相手にとっても何の意味もなさない、ある案に対してこういう価値を加えたらどうかという提案ができて、それは初めて批判たりえる、そうでない論評など、いっさいしないほうがいい。


最後に、言葉の部分です。
言葉は大事です。相手に発すると同時に自分の耳で、自分の脳で聴き取るわけです。その言葉がネガティブなものであれば、ネガティブな状態にしていまいます。

意識して、ポジティブにしていき、行動、実践しましょう。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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幻冬舎
発売日 : 2013-04-12