“ゆとり世代"を即戦力にする50の方法/井上健一郎 | ブログ

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こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
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著者 : 井上健一郎
高橋書店
発売日 : 2013-04-02









【出会い】

帯広図書館のビジネス書コーナーで出会いました。ゆとり世代と一緒に働いたことはありませんが、先日、僕の職場に20代前半の方が入社しましたので、参考にさせていただきます。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~

私がとらえている若者の傾向は、多くの上司の方々の相談や、若者たちとの対話を通じて得た私なりの仮説ですが、その仮説によって若者を育てることの悩みから解放される人たちが増えてきたため、「それならばぜひ、私の仮説をみなさんに活用していただこう」と思い立ち、本書を企画しました。



中間管理職や経営者のあなたへ。最近入社した部下の対応に困っていませんか?

彼ら(彼女ら)が悪いのではない、というのが大前提。あなたと生きた時代、価値観が違えば、考え方・感性が違って当然です。

部下のこと分かってあげましょうよ。



【気になった抜粋】

何を若者が「あたり前」と考えているのか、そして大人たちの「あたり前」との違いがどれだけあるのかを知っておくことは、彼らを育てるときにとても大事なことなのです。



今の若者たちは、育った時代を背景にして次のようなメンタリティーを持っています、・答えは必ずどこかにある、と思っている、・、情報はあるのがあたり前、と思っている、・間違えたくない、と思っている、・自分へのマイナス評価が、気になる、・多数派になりやすい面を、持っている、・できるだけ客観的に見たい、と思っている、・内面を見透かされたくない、と思っている、・現実的に考えたい、と思っている。あなたの心に留めておいてほしいことは、あなたが育てられたように、若者を育ててはいけないということです。


【響いた抜粋と学び】

今の若者世代の背景にあるのは、・ゼロ成長経済&不況、・物質的成熟社会、・高度情報化社会、・ゆとり教育、です、それらの背景が若者世代の考え方に与えた影響については、・モノへの強い欲求がない、・失敗や不安を極力回避しようとする、・情報の影響を受けやすい、・競争に慣れていない。今の若者たちは非常に知的です、多くの情報に触れて育った彼らは、他の世代の同時期と比較にならないほど多くの知識を持っています、その知的な面というのは、表面的にはわかりにくいため、大人たちが正しく認識できる機会がないのです。



かつて「新人類世代」といわれた世代が、平均的な若者世代の親です、「新人類世代」は、思春期・青春期がバブル期と重なるため、比較的派手な世代といわれています、彼らは消費意欲が高く、いろいろなモノを積極的に購入しました。



少子化という子供の少ない環境で子育てした若者たちの親は、それまで以上にひとりの子供に手をかけました、子供の多かった時代に比べ、親子の関係性はそれまでより密接で、親が子供に意見を言う機会も多くなったのです、親の影響はより強まったのです。



ネット環境から流れ出る情報は非常に大量です、よって今の若者は、かつての世代の人たちが例えば20歳までに知り得た情報量とは比べ物にならないほど、豊富な情報を持っているのです。


まず、ゆとり世代の特長です。ちなみに僕はゆとり世代よりも年配の1981年生まれです。僕の時代は兄弟が3人というのが多かったのですが、僕は一人っ子でした(当時は珍しかった)。


バブルの影響を受けたかどうかはわかりません。ただ、僕は一人っ子で両親も幼い頃に離婚していたため、祖父母が気の毒に思ったのでしょう。おもちゃはよく買ってくれました。

ヒトと関わりは少ない分、モノは豊かだった記憶が強いです。


僕らの世代と大きな差はないんじゃないかな? って思います(僕は一人っ子なので特にそう思います)。


上の世代は欲しいモノがなかなか手に入らない時代だったかと思いますが、僕くらいの世代が幼少の頃から、だんだんと欲しいモノはすぐに手に入るようになったと思います。

テレビにしろ、プリンターにしろ、パソコンにしろ、欲しいモノが比較的安価で手に入ってしまうのです。

欲しくて欲しくて仕方ない、という感情が芽生えることは少ないです。ネットを使いこなすのも僕たちからゆとり世代にかけての特長でしょうね。


ちなみに社会人バスケットチームに所属していたときに4歳下のチームメイトは、

「パソコンなんてできない」

と話していました。


僕たちの世代くらいからパソコンが出来て当たり前、ブラインドタッチができて当たり前、なんて思っていましたが違うようです。


携帯電話の普及、iモード全盛で育った僕たちの下の世代はネットは携帯で、片手でピコピコ打てるので、パソコンが必要ないんです。

携帯の発達ってすごいなぁ。


「ゆとり教育」が目指したものは、詰め込み型の教育ではなく、自ら考えて学ぶための教育でした、しかし、受験状況に変化はなかったため、有名校・人気校に進学するためには、学校の勉強だけでは足りず、塾で受験勉強する必要がありました、一方、学校では運動会でもみんなで一緒にゴールするというように、順番をつけない傾向が強まりました、これでは、勉強以外のことで一番になる喜びが生まれません、若者たちは、少しかたよった競争の中で育ったのです。


なるほど。自ら考えるために、ゆとり=余裕、を与える戦略は間違いではないけれど、育てる親にゆとりや余裕がないもんだから、意味ないんだよね。

僕らが小学生の時は保育園や学童を利用している人って少なかったはずなんだけど、今じゃかなり多いらしいです。

 長女が通っている小学校の新1年生9割以上が学童を利用すると聞いたことがあります。


両親共働き、核家族化、ゆとりなんてあるのか? 土日休みでも、土曜日は学童、なんのためのゆとり?


一昔前に話題になった一斉ゴールのかけっこ、今でもあるのかな? 書いてあるようにかけっこは一斉ゴールのくせに受験は差をつける、不思議ですよね。勉強できない人間には地獄ですよ。


【答えは自分で作るもの】……先生が教壇に立って話していることを生徒が聴く、という教育環境で育った日本人は、”ある課題について、生徒たちが自分の意見を言い合う”という場をあまり経験してきませんでした、「自分の意見を言うことがもっとも大切だ」という教育がされていないのです。



仕事を教える時も、ひととおりのやり方を教えるだけで終わらせるのではなく、「もっといい方法がないか、考えてみて」と問いかけるべきなのです、指示するときも、「この仕事をするために、どんなことが大事で、何が必要だと思う?」と問いかけてみてください、そういう問いかけを繰り返しながら、自分なりに答えにたどりつく訓練をさせてほしいのです、そのとき、必ず「君が作り出した答えを見たいんだよ」というあなたのメッセージを付け加えてください。「自分探し」とは、「自分は何がやりたいか」という自分の本心を見つける意味もありますが、もうひとつ大切な意味があります、それは「自分はに何を提供できる人間なのか」という自分の価値を見つけることです。



このあたりはゆとり世代の社員を育てるコツが書かれています。

以前の職場や昔であった人の中には、

「なんで社会人にもなってそんなこと教えなきゃいけないの?」

という人もいました。


仕事に必要なことを教えるのはわかるとして、挨拶や礼儀・マナーなど社会人にとって当たり前すらもできていないのか? なんてこともありました。


僕自身もそういう当たり前ができていなかったから、なおさらわかるんですが、親が教えられることなんてそんなに多くない、ということです。


人間としての当たり前は親が教えてくれたら、そりゃいいけれど、家庭によってバラつきがあって当たり前です。

 僕は親から挨拶がどうの、礼儀うんぬん、を厳しく言われた記憶はありません。


教えてもらわなかった以上、上司が教えていくしかないんだと思います。


彼らへの働きかけはマメに行なってください、本書で述べた育成方法も、マメに繰り返さなければ効果が出ないこともあります、大きな構えとマメな働きかけを意識して、・意識して対話する、・問いかける、・思い切って任せる、・失敗を許す、という心がけを実践してください。

最後に、部下への実践はマメに、です。一回やればわかるだろ、なんて言葉はなくしましょう。

あなたがもし何かスポーツをしていたのならわかるはずです。


例えばバスケットボールにおいて、シュート練習はたったの1回で終わりますか? 終わらないですよね。

正しいフォームを何度も何度も繰り返し練習するんです。


何度も何度も失敗し、何度も何度も働きかけるんです。


いきなり完璧に出来る人はいません。だからこそ、なんども積み重ねましょうね。




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著者 : 井上健一郎
高橋書店
発売日 : 2013-04-02