本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館の「食」の本棚を見ていたところ偶然出会いました。懐かしい気持ちになり、手に取りました。
2年前はこちらを紹介しました。
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面白いことをとことこんやれば、「起業」は必ずうまくいく。/栗原幹雄
手法の部分に重点を置いて紹介していました。
【本書紹介のねらい】
5月の連休がひと段落して、改めてあなたに問います。今の仕事楽しいですか? 面白いことをやっていますか?
目標を立ててもなかなか計画通り行かない、評価されない、そういう悩みを持っている方にオススメしている本です。
この本を2年前に紹介してくれた太田さん、東京での生活、仕事を楽しんでいますか?
【気になった抜粋】
その物件の前に立ってみると、過去に観た映画のワンシーンや、アメリカで視察してきたカフェなどの記憶が脳裏に蘇ってくる、「この物件はハンバーガー屋がいいな……」、お店の明確なイメージとともに、そこにはどんなお客様に来ていただきたいのか、どんな商品をどんなスタッフで運営するのかといった具体的なことまで一つひとつがクリアになったのだ。
本当は、どれだけ会社の規模が大きくても、ものづくりや行動のとっかかりはたった一人で行なうものだと僕は思っている、フレッシュネスバーガーのメニューも、すべて僕一人で考えた。
飲食店というのは人の胃袋のシェア争いなのだということだ、競合店とだけ競争しているのではなく、食を提供するすべての業態との戦いだということだ、それも始めてみなければ気づかなかった、やってみて初めてわかることは多い、だからまず始めてみる、そして大事なのは「自分一人で決める」ということなのだ。
何かを始める時、目標を達成しようと思って頑張るのもいいが、僕はどちらかというと、努力するより目の前のことを面白がったり楽しんでいたい。
全国で一番有名な会社にしようなんていう、ありがちな野心はなかった、ただ自分が思い描く理想のお店を作って、お客様に入ってもらえたら楽しいだろう、というくらいのゆるい感じでやっていた。目標通りの結果を出せば、評価されやすいかもしれない、しかしその目標は、ここまで来ればもういいという「壁」になる可能性もある、自分の限界を超えて、どこに行くかわからないスリルがあってこそ、仕事は楽しくなると思うのだ。
同じ一つの会社であっても時期によって経営者の役割も違えば、求められる社員像も違うというのが僕の結論だ、創業時には受け身な性格の人材ばかりでは困るし、組織にしがみつくような人間がいると足手まといになる、自分のアイデアや判断力で、どんどん可能性を切り拓いていくような人がいてほしいと思う、組織が安定してくると一転して、社内ルールを順守し、組織の中で協調性を発揮しつつ、安定した結果を出せるタイプが必要となる。
残念ながら失敗を注意しない、お客様を待たせて厨房で話をしている、遅刻や早退が常態化するといった自体になることもある、これでは本物のチームとはいえない。チームワークは自然に生まれにくい、だからこそオーナーの方は、よいチームワークが育つ環境を作ることが大切だ、オーナーはオーナーで、お店の時期に合わせた人材のマネジメントが求められているのだ。
「格差社会」の時代と言われ、人々の嗜好も分散している現在の市場は、むしろ個性の時代、僕自身がみんなと同じことが嫌だという性格でもあるが、みんなから受け入れられる店作りを目指しても、根本的に無理なのではないかと思うのだ。
「オリジナリティ」はお客様を増やすための戦略ではない、本当の意味は、「半分の人に嫌われる」ということだと僕は考える、オリジナリティを目指すなら、最初に半分の人を切り捨てる発想が必要なのだ。あえて半分の人に嫌われて、「オリジナリティ」で勝負するということは、他との比較ではなく「これじゃなきゃ」と選らばれる魅力を備えるということだ。
「面白いことをしたい」という思いが先にあって、やってみると結果が出てくる、結果が出ればなお面白くなってのめりこむ、それがビジネスに繋がるならなおいい。
一人一台、パソコンが与えられるなんて、30年前に比べたら夢のようだ、今の環境にありがたみを感じられるかどうか、そこが問われているということを言いたいのだ。
【響いた抜粋と学び】
今回の読書でピックアップしたのは「目標達成」と本書のキーワードとなる「面白い」「楽しい」です。
今回は後者「面白い」「楽しい」の部分を重点的に紹介します。
まず、著者の栗原さんの定義から紹介します。
※ 目標達成については【気になった抜粋】をお読みくださいませ。
僕は本書の中で、繰り返し、仕事は面白くなければならないと言っている、僕が言う面白さとは、自分が楽しめれば他はどうでもいいというものではない、むしろその正反対だ、他人を喜ばせることが僕にとっての面白さなのである。
自分が楽しい、これは当たり前なのですが、そこには当然目の前の相手、お客様も楽しい、喜びがある、これこそが面白さだよ、と話しています。
自分だけがお金をもらって優雅なことをする、昔のヨーロッパの王朝にありがちなことをやっていてはダメだよ、ということです。
仕事を楽しくするとはいったいどういうことか、自分の興味のあることや得意なことを仕事にすることだ、人は自分が好きなことをしている時は楽しいと感じるし、興味がないことは退屈だったり苦痛になってくる。
今回は連休明けに仕事がつまらない、と感じたあなたに向けた紹介ですので、仕事を楽しくすることを抜粋します。
いくら高収入だろうと自分が楽しめないこと、興味のないこと、不得意なことだったら楽しくないよ、そうじゃなくて楽しくて興味があって、得意なことを仕事にするのが一番いいよ、ということです。
※ 今すぐの転職をオススメしているわけではありません。
若い人たちに真剣に言いたい、もっと人に聞くということをしたほうがいい、今よりも数段、早く仕事を覚えられるようになるから、仕事を覚えれば、周囲の人に頼りにされるし、仕事も今より数倍楽しくなるはずだ。
仕事を楽しめる方法の一つです。先輩や上司、同僚、部下にわからないことは素直に聴いてみる。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。
確かに相手によっては質問すると「そんなこともわからないの?」と小馬鹿にされることもあるかもしれません。でも、仕方ありません。わからないのだから。嫌なら、わからないことを自分で調べる癖をつけることも必要です。
ただ、教えを請うことも大事です。人は誰もが教えられるより、教えたいのです。聞くよりも話したいのです。あなたが聞き上手になってわからないことを聴くことで社内のコミュニケーションが増えるかもしれませんよ。
ちなみに僕は看護のことでわからないことは看護師に聴くようにしています。……もちろん、調べることもありますし、聴き方も多少は工夫しますよ。「〇〇は△△と理解していますがそれで大丈夫でしたか?」と自分の知識が大丈夫か? という質問をすると知りたいんだな、と意欲を見せながら気軽に聞けますよ。
仕事が心から楽しいと思えるようになるには、やはり自分の興味のあることを仕事にすることだ、そのためには自分が何に関心をいだいているのか、自分が何をしたいのかを明確にし、、その上でその仕事を掴む努力をする、他人の評価や世間の評判を気にするのはそのあとでいい。
何度も栗原さんは言います。興味のあることを仕事にしなさい、と。僕の知り合いでも高齢者が好きじゃないのに、介護の仕事をして、毎日嫌な顔をして働く人がいました。もう辞めて別の業界に行きましたが、業界が安定しているとか、高収入だとか、それは業界の状態であり、大切なのはあなたがその業界、その分野に興味あるのか、好きなのか、ということです。
あなたはどんなことが好きでしょうか? 幼少の時どんなことに夢中になっていましたか? たまに両親や祖父母、昔の友達にお会いして聞いてみるといいかもしれませんね。
人に喜んでもらえると、自分も嬉しくなる、それが仕事の原点なのではないか、じつは人を楽しませることにこそ、知恵は働かせるべきだと僕は思っている。
極端な話、自分が楽しいというのは、自分が楽しいと思い込めばそれで完了です。しかし、目の前の人を楽しませるにはそれではもちろん不十分です。どうすれば楽しんでいただけるか知恵を働かせるのです。
仕事は自分で掴むものだ、もしやりたいことがあるなら、自分の責任で掴み取る努力をしよう、そういう覚悟で掴んだ仕事なら、容易に諦めたりしない、つまり”やらされ感”ではなくて、”やりたい感”で仕事をすることが大切だ、好きなことや関心があることを仕事にするのが一番強い。
なるほど。自分でやる。自分の責任で掴む。だからこそ諦めない。人のすすめ、学校のすすめ、親のすすめ、そんなことでは自分の選択と決断ではないから人を恨んでしまう。
自分が何をしたいのかを明確にすることですね。
人はさまざまな経験を経ながら、いつか自分に向いている仕事に出会うのではないかと思う、自分で探して掴みに行こうとしても、自分が思い描く将来像にはなかなか近づけないものだ、それよりも、ひょんなことからまったく予期しなかった分野に天職がみつかったりするものだ。
で、先述したようにいきなり転職するのではなく、今ある仕事に集中することが大切だ、と僕は読み取りました。松下幸之助さんも「仕事がつまらない」と言っていた社員に言いました。
「まずは10年続けてみなさい。それでも嫌だったら辞めなさい」
結局その社員は10年続けることで仕事に楽しみを見つけたのです。今の仕事に集中・没頭することです。やってみることです。本気になることが楽しみを見出せるのです。
【編集後記】
本日は午前中、PTAでの活動……グラウンドの石拾いです。午後からはコーアクティブというコーチングのセミナーに行ってきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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書店での書籍購入は本をもらうだけではなく帯広の書店存続……つまり「帯広市とその近郊、十勝」の文化・教養を高めることにつながります。
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配達地域……帯広市内(大正、川西除く)、札内地区(全域)、音更地区(大通・木野・希望が丘・共栄台・桜が丘・新通・鈴蘭・住吉台・柏寿代・東通宝来・北明台・北陽台・緑が丘・元町・柳町・雄飛が丘・緑陽台)
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