心理士の柴木です
最近は6月とは思えないほどの暑さで、7~8月はどうなっちゃうんだろう…と今から恐怖です。
私は毎年夏になると、水族館に行ってお魚を見ながらひたすらボーっとしたいなあと思うのですが、もう何年も行けていません…。
今年もこの暑さを理由に行かない…となってしまいそうです
今回は、今さらな感じもしますが
そもそも「こころ」ってなんだろうということについて、少しお話しできればと思います。
私たちは、思考や感情、意志が自分という一個体の内側で生起している「自分の体験」であると認識していると思います。
自分の中で起きていることは、自分が何もしないかぎり、他の人にはわからないもの…ということも成長とともに、なんとなくわかっていきます。
このように、一人ひとりのまったく独立した個体の内側で体験される考えや感情等のはたらきを、私たちは「こころ」と呼んでいます。
こころは一人ひとりに分かたれたもので、まったく主観的な体験世界です。
そのため、自分にとってはまぎれもないことが他の人にはどうしても通じない、わかりあえないというもどかしさの経験を必ずもちます。
しかし、考えたこと、感じたことは言葉にすれば、他の人に伝わることが可能になります。
こころは常にすれちがいながらも、重なり合う、共有できる時があります
子どもたちは、まだ自分のこころの内側で生じていることをうまくキャッチできなかったり、言葉にすることが難しい時があります。
とくに、発達に課題がある子どもたちはそれらが苦手で、相手と共有できたという感じも得にくかったりします。
しかし、その分を大人がカバーしてあげながら共有の仕方を学んでいくことができます。
私たちセラピストも、プレイセラピーを通して子どものこころの動きを感じとっていきますが、もちろんすべてを理解できるわけではありません。
子どもの行動に対して「どうして、そういう行動をするの?」と驚いたり戸惑ったりする時もあります。
そういう時には、子どもに聞いて教えてもらったり、似たようなやりとりを重ねる中で、この子はこう感じるのかも…と少しずつわかってきます。
こころという目に見えないもの、わかりにくいものに向き合っていくのは、とてもエネルギーのいることで、それは周囲もご本人もそうだと思います。
しかし、セラピーを重ねていく中で、子どもたちの反応や遊びの内容が変化していくタイミングが訪れ、私たちも驚かされるくらい、子どもたちは成長するパワーを秘めているんだなと日々感じています。
私たちも、そのパワーを引き出すお手伝いができればと思います
お読みいただいて、ありがとうございました。
今回のお話は、「子どものための精神医学(滝川・医学書院)」を参考にしています。
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