こんにちは
理学療法士の池田です。
爽やかな五月晴れに、夏の気配を感じる頃になりました。
ゴールデンウイークも終わりましたが、みなさんはどんな連休でしたか?
私は子どもと公園に遊びにいきましたが、子どもが遊具で遊んでいるときに木陰でのんびりできました。今年は例年より過ごしやすい陽気だなと感じとても気持ちよかったです
今日はダウン症のお子様など、筋肉の柔らかいお子様に特徴的な「坐位姿勢」についてお話しさせていただきます。
ダウン症のお子様で、椅子に座っているときにテーブルに足を乗せてしまうことがあるのを見かけることがあります。
ダウン症のお子様は一般的に筋緊張が低く、筋肉が柔らかいです。
筋緊張とは筋肉の張りのことで、この筋肉の張りが低いと姿勢を保持するのが大変になります。筋緊張が低いお子様は特に体幹筋が弱いことが多いです。中枢部である体幹筋が弱く姿勢を保持することができないと、末梢部である手先のコントロールも難しくなり、不器用さに繋がります。
端坐位(椅子に座った)姿勢で、坐骨という坐るときに支えるお尻の骨で支持して、背筋を伸ばすように頭頂部を上方向に伸ばす(体幹を縦に伸ばす)のがいい姿勢につながります。
その姿勢を作る筋肉が弱いと姿勢が崩れやすく、猫背の姿勢になりやすいと言われています。猫背になると骨盤が後傾し下肢があげやすくなります。ダウン症のお子様は筋肉の柔らかさから股関節の可動域があるので、下肢をあげてテーブルの上に足を乗せてしまう構図となりやすいのです。
1枚目の座位姿勢は背中が丸く顎が上がっています。
2枚目の座位姿勢は背筋が伸びていて顎もちょうどいい位置にあります。
1枚目の座位姿勢は椅子の高さが高いので足が床についていない状態となり、より体幹の筋肉で体を支えないといけないので、筋緊張の低いお子さんや体幹筋の弱いお子さんにとっては大変なことなので姿勢も崩れやすくなります。
2枚目の座位姿勢は足底(足のうら)が床についているので安定した座位がとれています。
足底がしっかり床についた状態で、骨盤が中間位、体幹を縦に伸ばした正しい姿勢で、折り紙を折ることやハサミで紙を切るなどの両手動作を促すと姿勢に必要な筋肉がついてきます。
理学療法はこれらのことを注意して、体幹筋や股関節の筋肉を持続的に使用して坐位を保持できるようになることを目指して練習をしています。
また、小集団療育でも環境設定をして、朝や帰りの会、机上の活動などの坐位のときに良い姿勢が保てるようにしています。
お子様は良い姿勢の経験を積み重ねていくと、しっかり姿勢を意識して坐れるようになります。お子様の学習能力のすごさを感じます。
坐位姿勢はお子様だけでなく、スマホをよく見る大人も問題視されています。不良姿勢は肩こりや腰痛にも繋がるため、骨盤を立てて体幹を縦に伸ばすのを意識したいものですね
🌟ダウン症児の早期療育を積極的に受け入れています。
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