こんにちは、心理士の柴木です!

みなさま、ご進級・ご進学おめでとうございます桜

いちのわり教室では、3月末に、にじグループのお友だちの卒業式を行いました。
送る側・送られる側のお友だち、どちらもかっこよく卒業式に参加してくれて、お子さんの成長と、巣だっていってしまう寂しさを感じ、涙をこらえるのが大変でした泣くうさぎ
小学校に行っても、元気に過ごせることを祈っております。
またいつでも遊びに来てくださいね。職員一同楽しみに待っていますキラキラ

引続き、いちのわり教室に通ってくれるお友だちは、今年もよろしくお願いします。

先生たちと、いろいろなことをお勉強していきましょうグッ

前回は、感情のコントロールについてご紹介しましたが、今回はそれに関連して、コントロールの力(自律性)の育ちについて、ご紹介したいと思います。

自律性とは、「自分で自分をコントロールする・自分で決めていく力」のことです。
前回の「感情制御の力」で少し触れましたが、人間には自分を守って生き抜いていくために、生物として必要な、欲求や不快感情が生じます。
しかし、人間は共同的に生きる「社会」を作り上げていったため、時には自分の欲求や感情、衝動をコントロールしていく力が必要があります。
このコントロールに必要な力が、自律性です。

お子さんの自律性を育てるために、大人が自然と行っていることが「しつけ」です。
しつけは、身辺自立も目的としていますが、「世界にはいろいろな約束やルールがあって、それを大切なものだという体感と、それに従って欲求や衝動を自分でコントロールする力」を身に着けるものでもあります。
しつけを通して、大人は子どもたちに、私たちの生きる社会の文化に合わせて「こうするんだよ」「こうしてはいけない」と教えていきます。

子どもは、どうしてそうする必要があるかはまだ理解できなくとも、信頼を寄せる大人(主にご両親)から、「こうしようね」と促されるため、理屈抜きに求められたことに取り組むことができます。
同時に、その中でお子さんは、自分がこう望んでいるのに、なかなかしてくれないという葛藤を体験することになります。

その葛藤に対して、どのように対応していくかですが、しつけには、基本的に以下の流れがあります。
①大人が枠(きまり、ルール)を提示する
②子どもが自分の欲求を通そうとして泣く赤ちゃん泣き
③大人は子どもの思いを承認して共感を示しても、枠は変えない
④子どもが枠を自分の欲求との間で葛藤するのを、安全な枠をキープしながら待つ
⑤子どもは枠と自分との欲求との折り合いをつけて、不快感情がおさまっていく看板持ち

大切なのは、お子さんが「しっかり葛藤する体験」と言われています。
必要な枠があることは何度も穏やかに繰り返し伝え、「すぐにできるようにならなくても大丈夫だから、いつできるようになるかは自分で決めてね」というメッセージを伝えながら、支えてあげることが大切だと考えられていますニコニコ

また、しつけと言えば、トイレトレーニングが代表的ですね。
排泄のコントロールができるかは、制御の学習として大切と言われています。

トイレトレーニングでは、基本的に以下の流れがあります。
①パンツで過ごす
②おもらしする
③「濡れちゃったね」「新しいのに取りかえようね」と、大人が新しいものに取りかえてあげる

ここでも大切な点は、漏らしてもオムツに戻さない(枠を変えない)ことです。
失敗(漏らしたこと)も、当たり前のこととして認めてあげながら、「ここにおしっこをすると、お利口さんだよ」と伝えてあげて、新しい枠(パンツ)に適応することを手助けしてあげるとよいと考えられています。

このように、お子さんは時に失敗をしながらも、大人にその失敗をも認めてもらいながら、社会にあるルールを学んで、自分で自分をコントロールする力を身に着けていきます立ち上がる

今回お話しした内容は、「子どもの感情コントロールと心理臨床(大河原・日本評論社)」「子どものための精神医学(滝川・医学書院)」「子どもの心が見えてくる-エリクソンに学ぶ-(佐々木・ゆいぽおと)」を参考にしています。


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