いつもブログを見ていただき、ありがとうございます
児童指導員・心理士の柴木です。
11月も後半…急激に寒くなりましたね
この時期になると、もう1年が終わるなあ、あっという間だったなあ…と寂しくなってしまいます。
今年も残すところあと少し…引き続き、私たちも体調を崩さぬよう気をつけながら、お子さんの支援をしていきます
今回は、「感情の制御」について、お話しさせていただきます。
感情とは、「あらゆる対象について、それがよいものか悪いものかを評価した時に生じる状態の総体」といわれています。
情報処理やその情報に対する反応を、すばやく行うための仕組みともいえます
私たちは、生活する中で、喜び・幸福・怒り・驚き・不安など、様々な感情が生じており、それをもとに考えたり行動したりしています。
とくに「不快感情」は、自分がストレス状況(危機)に置かれていることを教えてくれる、自身を守るための機能を持っている、とても大切な感情です
しかし、社会においては、他者との関係をうまく構築・維持するために、素直に感情を表出できない場合もあり…自分が感じていることを意識した上で、それを表出しないように自分で制御することも求められます。
私たちは人間は、そのように難しいことを、普段頑張ってこなしているのです
感情を制御するためには、まず自分の感情状態に適切に名前をつけ、知ることが大切です。
とくにお子さんは、不快感情が起きている状況を、客観的に把握する能力が未熟なため、大人のサポートが必要になってきます。
たとえば、おもちゃをとられて怒っているお子さんに対しては、「〇〇を使いたかったんだよね」「使っていたのに、とられて嫌だったよね」などのように、言葉にして伝えてあげることで、お子さんは自分の内的状態(感情)に名前があることを知ると同時に、それを調節・制御する必要があることを学んでいきます。
そして、お子さんの心が育っていくうえで、「不快感情(不安・恐怖・怒り・悲しみ)を安全に抱える力」を身に着けることを、大人に支えてもらうことが大切になります。
自分が今感じているものが、どういった感情なのかを否定されず、言語化し認めてもらうことで、「安心・安全が保障されている中で、不快感情が自然とおさまっていく体験」ができ、身体感覚と言葉が結びつくことによって、感情を言葉で他者に伝えらえるようになっていきます。
そして、それが感情を自分で制御する力につながっていきます
今回のお話は、「感情心理学・入門(有斐閣アルマ)」「子どもの感情コントロールと心理臨床(日本評論社)」を参考にしています。
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