木々の葉っぱが色付き、朝晩冷え込む季節になりました。いかがお過ごしでしょうか?
作業療法士の岩崎です
ハロウィンイベントも終わり、次はクリスマス
💦
年末に向けて慌ただしくも一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。
近頃、協調運動障害(DCD)という言葉をよく聞くようになりました。
作業療法では、
〇箸やはさみが上手に扱えない
〇ぎこちない歩き方や走り方
〇ボールがうまく投げられない
〇身体表現の模倣が苦手
〇力の加減が難しい
といった、“不器用”とされる生活での困り感を持っているお子さんの個別療育を行うことも多いです。
協調運動障害とは、運動以外にも日常生活など多岐にわたり、身体障がいが明らかに認められないにも関わらず、粗大運動や微細運動を必要とする動きの獲得や遂行に困難を示します。必ずしも経験不足によって引き起こされる問題ではなく、背景に感覚処理の問題があり、本人の努力では解決できない場合があるものです。
このような協調運動に課題があるお子さんに対して作業療法の個別療育を行うにあたって心掛けていることがあります。
それは、『エラーレス・ラーニング』という考え方です
何か新しい運動、例えば、縄跳びなどに取り組む際、課題を何とか粘り強くやり遂げる力を育んで欲しいと思いますよね
失敗をしても諦めずに何度でも挑戦していく学習方法を「試行錯誤」と言いますが、そうではなく、協調運動に課題のある子の多くは、失敗体験に敏感に反応し、失敗してもその課題を克服しようとせず出来るだけ回避しようとします。特に小学校低学年までは、できるだけ失敗体験を踏まないで課題遂行を促す『エラーレス・ラーニング』が有効のようです。(思春期以降になると自己認知を促す必要もあり、やんわり失敗させる必要あり)
そのためには、手や体をとってあげるような身体的誘導や活動の運動要素を分解して課題設定をして最終的には細分化した課題を統合して本来の目的運動の到達を目指すことを行っています
参考 DCDの子どものサポートガイド 中井昭夫(編著)
ご家庭でも実践できる方法ですので、意識して促していただけると嬉しいです
現在、個別作業療法の募集はしていておりませんが、 見学やご相談は随時お受けいたし
ております。
一緒に働いてくださる作業療法士さんも募集中です
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