初めまして3月よりシェルフいちのわり教室でお世話になります臨床心理士の佐藤です。出身は雪国、北陸の福井県
で、一ノ割に来る前は大阪や東京に住んでいました。
好きな動物はカピバラです。彼らは温泉が大好きで、お食事の時間以外は、いつでものんびり、ゆったり、マイペースで過ごしています。頑張りすぎてストレスをかかえがちな私は、彼らのことを「カピバラ先生(笑)」と呼んで、ひそかにお手本にしています。
発達に課題を抱えたお子さんや身体が不自由なお子さんを育てることは、私には想像できないほどの大変さや大きな苦しみがあるのだと思います。そして、それだけに成長を感じる瞬間には何倍もの喜びを感じることと思います。
教室では、お子さまのもつ成長する力を信頼して、心身の健康やすこやかな発達を願いながら、精一杯サポートさせていただきます。これからどうぞよろしくお願いいたします
さて、このブログでは子育てに役立つ心理学の技法や考え方などを、できるだけわかりやすくお伝えできればと思います。つたない文章ですが、お付き合いいただき、皆さまの心が少しでも軽くなることがあれば幸いです。
私は入社してまだ10日ほどです。毎日のように新しい出会いがあり、覚えるべきことも山のようにあって、充実しながらも、心身ともにまだまだ落ち着かない日々を過ごしております。
皆さまの中にも、4月には入園や入学で新しい環境を迎える方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、クラス替えなどで親子ともに新しい人間関係が始まる方も多いと思います。
心や身体に課題を抱えたお子さんの子育てはただでさえ息つく間もないほど大変なのに、新しい環境や人間関係の中で迎える4月は、親御さんも毎日、気が休まらないと思います。
このような生活の中では、自分でも気づかないうちにストレスが積み重なっていくものです。また、親御さんの元気がないとどうしてもお子さんの調子も崩れがちになりますし、そうなるとますます親御さんの負担が増えるという悪循環に入ってしまいますね。
特に一生懸命お子さんのことを考えておられる真面目な親御さんほど、ストレスも人一倍大きくなり、しんどくなってしまう傾向があるのではないでしょうか。
そこで今回と次回のブログでは、私の自己紹介もかねて、私自身が実際に日々行っている簡単なストレス対処法についてご紹介したいと思います。私なりのコツもお伝えします。
これは心理学では「ストレスコーピング」と呼ばれています。いくつかご紹介しますので、もしピンとくるものがありましたらいくつか生活の中に取り入れていただき、ストレスフルな春を乗り切っていただければと思います。
一つひとつは数秒から数分でできる簡単なものですが、あなどることなかれ、です。まずは1ヶ月ほど続けていただくと、いつの間にか心身が整ってくるのを実感できると思います。
気づいたらほんの一瞬だけでも「カピバラ先生」のようにリラックスできているかも知れませんね(笑)
それでは、今回は初級編です。
①テレビや動画を見ながら、お腹や心臓の上辺りに優しく手を当ててみてください。しばらく手を当てていると、じわーっとしたあたたかさを感じてきて、自然とリラックスできると思います。
②朝起きたときや仕事から帰宅したとき、ストレスを感じたときなどに、両腕と両足をやさしく撫でてみてください。目を瞑って手の感触を味わいながら、ゆっくりと行うことがコツです。
①と②は、本人が嫌がらないようなら、お子さんにやってあげるのもお勧めです。身体に触れられて、親御さんのやさしい温もりを感じることは、子どもの心の安定や発達にも良い影響があると言われています。
③朝起きたら、窓を開け、朝日を浴びながら深呼吸をしてみてください。とても気持ちがいいですし、朝、日光を浴びることで、夜、眠りやすくなると思います。また、深呼吸は自律神経の働きを整えてくれます。吐く息を意識して、ゆっくり長く吐くことがコツです。
④朝、顔を洗う前などに、鏡の前で10秒間、思いきりにっこりしてみてください。にっこりするだけで自律神経の働きが整うという研究結果もあるようです。
長くなってしまいましたので、今回のブログはこの辺で失礼します。次回は私なりのストレスコーピングの中級編をお伝えします。どうぞお楽しみに。
皆様が体調を整えて、穏やかに春の日々を迎えられることをお祈りいたします