こんにちは。

臨床心理士の長岡です(^^)

 

 

4月になり、新年度が始まりましたね🌸

 

新型コロナウイルスの感染が拡大しており、

不安な日々が続きますが、

少しでも早くコロナウイルスが収束し、

安心して日常生活を過ごせるようになることを願っています。

 

現在も、シェルフいちのわり教室は、

感染の予防に留意し、通常通り開所しております。

 

 

 

さて、これまで、

 

第一弾 子どもにとっての『遊び』とは

第二弾 遊戯療法に行かされる遊びについて

 

という内容で、シェルフいちのわり教室で行っている、

遊戯療法(プレイセラピー)に関する内容をご紹介してきました。

 

 

今回は 第三弾として、

「乳児期早期から子どもが求める関係性」と題して、

乳児期早期から体験する、人との関わりの過程をご紹介したいと思います。

 

 

☆乳児期早期から子どもが求める関係性☆

 

人は、乳幼児期早期から成長していく中で、

様々な“人との関わり方”を体験していきます。

そして、その関係性には連続的な過程(時期、段階)があります。

 

 

誰しも最初は、一者関係からスタートします。

これはいわゆる「母子一体性」という、

お母さんのお腹にいる時のような、

お母さんと自分が一体となる感覚にある関係のことを指します。

 

 

生まれてきた世界が、安心で心地よいところであるか、

よく出るおっぱいを得て満足しているかどうか、といった、

“生まれてきた世界への基本的信頼を持つこと” が

その後の成長にとって、重要なポイントとなります。

 

 

さらに、

この一者関係と、心理学者マーラーの分離固体化過程という理論と

照らし合わせると、

一者関係の中には、2つの重要な段階があると考えられます。

 

(1)正常な自閉段階

これは、物理的にお母さんとは別の人間ながらも、

心理的には、継続してお母さんという膜に守られる感覚にあり、

外界からの過度な刺激を遮断している段階と言えます。

  

約生後1~2か月には、この「正常な自閉」が

十分に守られることが重要です。

「自閉」という言葉が使われていますが、

誰しもこの「正常な自閉」を体験し、

その関係が十分に守られてこそ、

次の関係性を展開することができるのです。

 

(2)共生段階

これは、外からの刺激を遮断する自閉の膜が壊れ、

どこまでがお母さんなのか、どこまでが自分なのか、

はっきりしない、お母さんと自分が融合している段階になります。

  

約生後3~4か月には、この「正常な共生」が

十分に守られることが重要です。

 

 

発達にでこぼこのあるお子さんは、

この2つの関係性が何らかの理由により十分に保障されず、

成長のとりこぼしとして、残り続けていることが多くあります。

そのためセラピーでは、

この2つの段階を十分に保障していくことを重視することが多くあります。

 

 

この一者関係を経て、

その後、二者関係三者関係多者関係へと進んでいきます。

 

この中で今回は二者関係にのみ触れさせていただきますが、

二者関係は、これまでお母さんに守られていた膜から

孵化(ふか)した関係性です。

この関係性では、「2人で居て、自分で居られる」

という感覚が重要になってきます。

お母さんと一体ではなく、手をつなぐよう関係になり、

少しずつ子どもに責任を持たせ、自我を育てていくことが大切です。

 

 

 

お子さんとどのような関係性でつきあっていけばよいのか、

悩まれることもあるかと思います。

 

その子がどの関係性を必要としているのか、

どの関係性を十分に体験していないのかと、

考える参考にしていただけましたら幸いです。

 

 

 

今回は、乳児期早期から子どもが求める関係性についてご紹介しました(^^)

 

遊戯療法は現在予約が多く、ご希望に添えないこともあるかと思いますが、

お気軽にご相談下さいませm(__)m

 

 

 

※今回の内容は、「遊戯療法と子どもの『こころの世界』」(安島智子 著)を参考にしています。

 

 

 

 

🌸見学やご相談は随時お受けいたしております。

 お気軽にお問い合わせ下さいませ(*^^*)

 

 

 

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