もんたよしのりさんが、72歳で突然旅立たれてからもう、2ヶ月が経ちました。本当に月日が経つのは早い・・。
そして、もんたさんの公式ブログで生前にレコーディングされていた曲がアルバムとしてリリースされることと、来年3月3日にもんたさんの育った地・神戸でお別れ会(フィルムコンサートがあるそうです)が開催されることが発表されました。

ここでもんたさんについて、改めて書こうとしているのは、私にとって"人生で初めてコンサートに行ったアーティストがもんた&ブラザーズ"だったからです。
1981年の、もはや日にちは忘れてしまいました(2枚目のアルバム「Half&Half」が出た後だと思います)が四日市市役所の隣りにあった決してキャパの広くない、でも市内で唯一のホール「四日市市民ホール」(老朽化により、その年内に別の場所に「四日市市文化会館」ができた為取り壊され、現存しないはず)に母同伴で行ったのがライブ初体験!!
42年も前の話で、セトリもはっきり覚えてはいませんが「生で観るコンサートって、こんなに迫力あるんや、楽しいんやキラキラ」と目覚めさせてくれたのは、彼らです。

1980年、彼らが「ダンシング・オールナイト」でデビューし、その後その曲が"80年代で最も売れたヒット曲"となった頃。私はまだ、三重の田舎(街の中心からバスで20分以上かかるほど離れている山の中)で暮らす、セーラー服の中学生でした。
彼らは全員20代で、最年長のもんたさんは29歳(ソロでデビューしたけれど売れず、10年近くもの長きに渡り苦労されたそうです)。
10代前半の私からしたら、もちろんテレビのブラウン管や雑誌のグラビア越しではあったけれど皆さん大人のカッコいいお兄さん達に見えたし、ショートカットで小柄、でもすごい声量とそれまでにあまり聞いたことがなかったハスキーボイスで熱唱するもんたさんの姿は、私のハートを捕らえるのに十分すぎるほどでしたおねがい
・・といっても実はもんたさんと同じぐらい、ギタリストの高橋マコトさん(当時は本名の高橋誠さん名義。読み方同じ)も好きやったんやけどね。下敷きに挟んでいたのは、アイドル誌から切り抜いたもんたさんとマコトさんのグラビアでした・・なんて恥ずかしくてご本人には言えない照れ

今回、もんたさんの訃報を知らせるネットニュースを見ていて、「もんた&ブラザーズ=5人組バンド」と書いているメディアが多かったので「あれ?」と思ったのですが、多分彼らはこのCDジャケットを見て記事を書いたのではないかと。

↑ 多分活動後期のメンバーだと思うのですが、私はこの頃はもうファンをやめていた(多分。「DESIRE」がスマッシュヒットになったけど、3枚目のアルバム「ACT3」が出て、マコトさんが脱退された辺りから活動を追えなくなりました。だって当時の情報源はテレビとアイドル誌しかなかったし)なのでいまいちピンとこない

・・というか前列真ん中、もんたさんの右隣のお方はどなた?



私の中ではもんた&ブラザーズは、この6人の時が最強だと思ってます←個人的な感想ですので、お許しを。

(以下の写真は、ネットで拾ったのを勝手にお借りしてます。レコードとか全部、実家に置きっぱななもんで、ごめんなさい)

↑このジャケ写がめっちゃ好き星
左から(敬称略でスミマセン)・・渡辺茂(ベース)、マーティー・ブレイシー(ドラム)、豊島修一(ギター)、高橋誠(ギター)、もんたよしのり(ボーカル)、林政宏(キーボード)
もんた&ブラザーズのレコードジャケットは、もんたさんがお一人で写っている物が大半だったのですが、こうしてメンバー全員が和気あいあいと、本当にバンドらしさが表れた写真もあったんですよね。

上のジャケット写真は2枚目のアルバム「Half&Half」のものだけど、そのタイトルの意味が表す通り、もんたさんとメンバーの関係はミュージシャンとしては「ガッツリ対等」だったんだと感じてます(ギャラの話とかは知らんよ〜それに、そんな所には興味あらへんし)
特にこのアルバムは内容も含めて、今でも大好きです音符ハート

今聴くと、皆さん派手ではないかもしれないけれど、職人肌のミュージシャン揃いだったんやなって・・素人が偉そうにスミマセンガーンそれってば田舎の中学生にとって、なんて贅沢な音楽体験だったんだろう?
しかも歌詞が凄く「オトナの愛の世界」なんですよね。中学生で、意味よくわからんのに口ずさんでたわ。

とはいえ、メンバー構成自体がかなり流動的だった・・というのは本当につい最近になって知ったぐらい。
それというのも、もんたさんが最後のチャンスに賭けて1980年にブラザーズと共にデビューする前から、1年以上準備期間があったようで、もうその頃からメンバーは入れ替わってたみたいです。
以前に聞いた話だと、後にジュリーのバックバンド・オールウェイズを経てEXOTICSに加わる西平彰さん、村上ポンタ秀一さんのプロデュースでソロシンガーとしてデビューされた山中のりまささん、同時期に美乃屋セントラル・ステイションで大橋純子さんと共に活動していた六川正彦さんも参加していたことがあるらしい(間違ってたらごめんなさい)。
そしてデビュー後、ファーストアルバム「ACT1」のレコーディングを最後に、マコトさんと一緒にギターを担当されていた角田順さんがNASAというバンドでデビューする為脱退、豊島修一さんと交代となり、その年のレコ大や紅白歌合戦に出場し私が行ったコンサートツアーで来てくださったメンバーが全員揃ったのです。
翌1981年に発売された3枚目のアルバム「ACT3」のジャケットには、メンバーが7人写ってます。それからマコトさんと林さんが脱退されて、最終的には5人になって解散〜の流れだったのかな?どなたかその辺詳しい方、教えて下さいませ。
(ちなみに余談ですが、角田さんが参加されたNASAの「千夜一夜」というアルバム、こちらも私はめっちゃ名盤だと思ってます。実家にまだあるかも。LP1枚の値段が2500円から2800円に値上がりする途中でちょうど2700円だった記憶が。そしてNASAのキーボーディストの大浜和史さんが、高橋マコトさんと高校時代からPENGUINというバンドで今に至るまでずっと一緒に音楽活動されてた・・ということを知ったのも、本当にごく最近です。ミュージシャンの繋がりってスゴイ!)

しかし、気がついたら彼らは解散していました。
1984年だったかな?私の中学の同級生が別の高校に進学していたのだけど、そこの文化祭に「もんた&ブラザーズが来た」と自慢していて、私が「ええな〜うちなんて某仏教系大学の男声合唱団がゲストよ」(一応カトリック系の女子校だったのに何故未来の坊さん候補達がゲスト?)と羨ましがった記憶があるので、それからさほど時間が経たぬ間に活動は縮小していったようです。

やがて20年以上の時を経て、もんた&ブラザーズは再結成しました!私が好きだった時の、最高のメンバーで!!

ただ何故か、2007年の復活を私はリアタイで全然知らなかったんですよね。それどころか、その当時自分が一体何をしてどうやって生きていたのかもほとんど記憶にないアセアセ
ああ、この時にリアルで知っててなおかつお金と健康上の問題がなければ、東京は無理でも大阪へは行ったかもしれないのに、今はただ悔しい〜時は戻らないえーん

復活ライブは、ずっとサブスクで音源だけはよく聴いていましたが、今回もんたさんの逝去を機に思い切って買っちゃいましたよDVD!!(ついでにスマホで観られるDVDプレイヤーも・・ン万円単位の買い物なんて滅多にせんし、我ながら思い切った事したわ〜)
・・何だか私が買った時よりもまた値段が上がっとるな〜定価の10倍、ってプレミアつけすぎやろハッ

「ライブ帝国」は、もんた&ブラザーズが実際に活動していた時に出演した「宇崎竜童のファイティング80's」から、1980年と1982年(放送時期は一部1983年)の公開録画ライブの模様が収録されてます。当然、こちらの皆さんの方が若い。
だけど年齢を重ね50代となり、解散後も全員現役プロミュージシャンとして活動されてきた、もんたさんとメンバーの姿と音楽の方が自然にスッと入ってきて、魅力的に感じるんです。だから、DVDが手に入った日からずっと見てるのは復活ライブの方ばかり。

もんたさんは亡くなる前にレコーディングをされていて、2月にそれらの曲がアルバム「グッバイ ブラザー」として発表されます(偶然だろうけど、タイトルが何だかすごく深くて尊い)。
最近はNHKの歌番組にも出演されていて、まだまだ歌い続ける気満々だったんやろうなぁ・・いきなり天国に行ってしまって一番ビックリしてるのは、もんたさん御本人かもしれんなぁ。

復活ライブの映像を拝見して思うこと。まだまだ、70歳を過ぎても熱唱するもんたさんを、そしてもしかしたら、いつかまた再集結が叶って一緒にライブするブラザーズが観たかった
・・あ、でもこれはもうとっくに叶わなくなってたんだった・・
2016年7月17日に、最年少だったベースの渡辺茂さんが59歳の若さで亡くなられてます。私が「最強のメンバー」だと思った6人の内、既に2人が故人なんてタラー残る4人の方々も70歳手前、ギターの豊島さんが少し前に大病されて、ようやく最近復帰されたと聞きました。

どうかブラザーズの皆さん、お元気で長く音楽活動して下さい。私、なかなか遠方までライブ観に行けないかもだけど、今後のご活躍をできる限り追っかけますから。
かつて12歳〜13歳で中学生の田舎の女の子だった私、今じゃ名古屋のオバハンになったけどやっと気づいたこと。それだけ好きだったんですよ、もんた&ブラザーズが・・

もんたよしのりさんのご冥福を心よりお祈り致します。
そして来年3月のお別れ会、何とか行けるように今から頑張るよグー