名古屋駅のタカシマヤ ゲートタワーモールの1Fエスカレーター前に、大きなクリスマスツリーが飾られる季節が今年もやってきました。きれいやなぁ(今年のコンセプトは「クリスタル・クリスマス」だそうです)。
ついこの間まで「ハロウィン」って言ってたのに、気がついたらあちらこちらがクリスマスムードに塗り替わってますね。
そういえば10月に入っても最高気温が20℃超えしてたのにいきなり寒くなって、今年は秋をすっ飛ばして一気に冬が来たような、そんな気がします。
それでもクリスマスの華やかでキラキラした雰囲気、私は嫌いじゃない合格むしろワクワクしてくるのです・・例えクリスマスに何の予定もなくても(多分今年もクリぼっちえーん)。

私はクリスチャンじゃないけれど、高校は3年間、カトリック系の学校に通っていました(毎朝HRの前にお祈りもしてました。当時使ってた聖書は文語体で、「主祷文」所謂「主の祈り」の文言も昔の言い回し。私は今でも「天にまします我らの父よ 願わくは御名の尊まれんことを(以下省略)」最後までソラで唱えられますもん)。

そこの校長先生は当時シスターだった方なのですが、毎年12月になると朝礼などで仰ったのが「クリスマスは、ケーキを食べて大騒ぎをする日ではありません」「神様に感謝する日なのですよ」
・・もうあの時代から騒ぐ風潮ってあったっけ?ただしまだ「聖夜に彼氏とイチャイチャベタベタ」なんて世界から縁遠かった私は「でも、ケーキ位食べてもいいよね」とかうっすら思いつつも、12月の最後の登校日(一般的には「2学期終業式」なんだけど、母校は2期制だったのでそういう呼び方ではなかった)、に行われるクリスマス・ミサを楽しみにしてました(今でもやってるのかな?)

賛美歌を歌いながらのキャンドルサービス、生徒それぞれがアルミホイルで作った燭台にロウソクを立てて持ち、暗くした体育館で隣の人のロウソクに次々炎を灯していく・・それが本当に厳粛で美しくて。
「クリスチャンじゃないのにカトリックの学校に来ちゃった」という、もしかしたら罰当たりもんだったかもしれない私でしたが、その瞬間は何だか幸せで「ああ、この学校入って良かったなぁ」とつくづく感じたものでした照れ

あれから長い長い年月が経って現在。先日こちらへ行ってきました。
通称「八事日赤」。名古屋市内には、中村区にもう一つ日赤病院があって、そちらは「中村日赤」と呼ばれてます。
実は3年前に私がそれこそ生死の境を彷徨った時(この辺の話を書きたくてブログ再開したのに未だ書けてない・・すごく長い話になりそうなので気長にお待ち下さいね)、執刀して下さった先生がこちらの病院に異動されたのです。
その後も私は、実際に手術受けた病院で後任の先生から経過観察を受けてたのですが、そちらは交通の便が良くなくて通うのが大変ゆえ、今回からこちらで診ていただくことになりました(もう年に一度のことやけど、通院が不便なのはマジで大変。しかもここ含めて今通院してる病院4か所もあるし・・ああ歳は取りたくないものよあせる)。

先生にお会いしたのは実に約2年ぶり。元の病院でのデータも持参したし、経過も特に変化はなかったし、術後の傷も順調に治ってました。
先生「お久しぶりですね」「はい、ご無沙汰してました」先生「今は特に支障はないですか」「はい」みたいな感じで、待ち時間1時間以上(大きい病院はとにかく混むから、待つのが長い。しかも今回はこちら当たり前やけど初診扱いやし)に対し診察はあっという間に終わってしまいましたが
・・本当は私、先生にお伝えしたいことがあったんです。あかんなぁ事前に色々考えてたのに、実際に御顔拝見したら全然言葉にできんかった。

私は長いこと「自分が生まれてきたこと→世の中の役に立つわけじゃないし、なんの意味があるのか」とずっと思ってきた、捻くれ者でした。
それは病気になる前からだし、3年前に三途の川から還ってこれてからも、速攻「生きてるって、命があるって素晴しいのねおねがい」と考え方が劇的に変わるわけではなく。
だから「あの時に助けていただいたけど、それって意味あったんか?結局、どうにもならん自分が生き延びたけど、よかったんかなぁ」と思い続けてきたのです。

それが何故だろう?本当にここしばらくですが「意味なんて考えなくてもええやん?とりあえず毎日生きていけるだけでええんかも」
ホントに、そんな気持ちがストーンと胸に落ちてきて、楽になったんです。
いや、今でも正直シンドイことはあるんやけどね。でも仕事はそこそこ楽しく行けてるし、友達もできた。
まぁこれから寒くなってきて、多分気持ちは落ちるし体も痛くはなるだろうけど、結果オーライ?

先生にお会いしたらその気持ちをちゃんとお伝えしたかったんです。「あの時に助けて頂いて、ありがとうございました。生きててよかったです」って言いたかった。
一番肝心なことが言えんかった。私、やっぱりアホやん〜ガーン
次の経過観察は1年後。その時はきちんと話せるかな?「いや来年、私また他に異動になってるかもしれませんし」←先生〜お願いですからそれはなしで〜

・追伸・・今年は本当に、ミュージシャンの方の訃報が多いような気がします。
KANさん61歳・・ってうちの旦那ケンケンとほぼ同世代!まだ患者数が少ない「メッケル憩室ガン」で闘病されていたとのことですが、やっぱり早すぎますよ。
「愛は勝つ」ちょうど社会人になってバタバタしてた頃によく聴いて、力強いイントロとメロディ、ストレートな歌詞によく励まされたなぁ。ご冥福をお祈りいたします。

それなりに長く生きてきて、本当に心から思える。
全ての(敢えて言うなら前向きな)力の大元は「愛」で、「最後に愛は勝つ」って実感できる瞬間が必ずあるってこと。
私、そう信じながら今も生きとるよ。