気が付けば前回記事から年を越して、はや3月半ば。

どっかで絶対に時間いじってるヤツが居ると言って回ってヤバいヤツ認定されかけてる、スチャラカなライターのSheilaでございます。

 

 

世間ではいろんなニュースが流れ込んできては、すぐに上書きされていくので、いまいち整理が追いついてないのが正直なところです。

ただ、あの一件についてだけは、今なおずーっとノドに引っかかった小骨状態なんですよねー。

 

そうです、世界屈指のプロフィギュアスケーター、羽生結弦氏の電撃すぎる105日婚騒動について、やはりひと言くらいは記しておかないと、我々も前に進めない気がするわけで父さん。

 

もっとも、意見しようにも情報が少なすぎて語りようがなく……

思えばいろいろ唐突、かつ不自然で違和感だらけ、ここまで霧の中なのも今どきちょっと珍しい。

こんな状態で憶測まみれの駄文を書き散らすのは外道の所業ゆえ、今回は世間で囁かれた体のウワサ話は一切いたしません。

 


 

まあ結局のところ、世間においてこじれやすい話というのはほとんどが、

 

“相手がある話”

 

なのは間違いありませんけどね。

アスリート時代はひたすら自分オンリーで集中していれば良かったけど、今回みたいにガチで相手がある話となると、だいぶ勝手が違ったのでしょう。

 


 

 

さて、スーパースターの入籍報道は世間をどよめかすものですが、私がガッカリしたのはそこじゃない。

“お相手様”と称された結婚相手のヴァイオリニストが、入籍を機に音楽活動を引退したとの報道のほうに、私はなぜか非常に落胆を覚えたのです。

 

クラシック音楽のソリストになるには、幼い頃からの訓練が不可欠です。

遊ぶ暇もないほど練習漬けの日々を重ね、スキルを磨いてきたことでしょう。

そこはたぶん、フィギュアスケーターも全く同じだと思うんですけどね。

 

つまり、彼女は特別な才能と機会を与えられた人で、そのぶん役割にも大きなものがあったはずです。

なので、ここで辞めてほしくはなかったなあと、残念で仕方がありませんでした。

 

 

伴侶を支えたい、尽くしたいと本人が心から思うなら、それも尊重されるべきとは思います。

そもそもがこの話題自体、どこか特殊なベールに幾重にも包まれていたせいで、そのへんも忖度配慮というか、深掘りされることは無かったような……

 


 

 

周知の通り、この結婚は白紙撤回(“離婚”ですらない? 印象)となり、その後は彼女がアーティスト活動を再開したことが伝えられています。

“夫のための引退”がはたして本意であったのかどうか、そこも分かりません。

 

しかし何はともあれ、リスタートできる環境があるならラッキーだし、結果オーライでいいじゃん、って思うしかないか、この件。

 

これからの女性には、陽の当たる場所を自らの足で歩んで行ってもらいたい、と願う私にとって、〈内助の功〉とか〈寿退社〉はまだまだ手強いアンチワードです。

 

女性はね、サブとか副〇〇じゃないし、ましてや二級国民でもありません。

男の後ろに下がってかいがいしく世話を焼くだけでホメられる時代じゃないんですよ、念のため。

 

かつては美しかった〈内助の功〉は、お歯黒と同程度に今の価値観や美意識にそぐわないものになっている。

そこに早いとこ気づこうよ、とは嫌われ覚悟で言いたいのです。

 

互いに見えない部分で支え合うことが、自然に、当たり前にできる世の中になって初めて、我々の社会意識は一歩前進したと言えるんではないでしょうか。

 


 

 

そうは言っても、羽生結弦よ。

さんざん転んで、そのつど起き直ってきた人生じゃないか。

そこで腐るな、足は挫いても人生に挫けるな。今回のはだいぶ痛かったけど。

 

転がるたびに傷は増える、それが人生ってやつなんだ。

だけどどんなに傷つこうが、大切な人は命に代えても守らなくちゃいけない、それも人の道だよね。

あ、全国ツアー成功おめでとう。

 

 

失敗も仕切り直しも、学びに必要だから起きることです。

再出発にふさわしい春、全ての人の前途に光あれ、とだけ申し添えておきます。

 

Sheila

 
 

Illustrated by Serafina

 

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