〔おことわり〕

本ブログでは、ごく一部の先天的疾患を除いた女性の“O脚”は、大半が生活習慣などの要因によって後天的に作られたものである、との仮説を前提にしています。

よって、該当する一般の方々への批判を目的とするものではなく、健康面への悪影響に警鐘を鳴らすと同時に、社会学的見地からの問題提起および意識向上を試みるものです。

 

 

日本人女性に特有の、神秘にして不可思議な〈後天的O脚〉を考えるシリーズです。

第5回目の今回は、〈後天的O脚〉は女性の社会進出における阻害要因なのかどうか、そのあたりをイラスト担当で自称・脚線美研究家のSerafina氏とともに斬り込みます。

 

 

 

She:あれれ、今日はずいぶんと奥ゆかしげな。

Sera:すっごい、いい人そうだよね。

She:うんうん、間違いなくいい人。

Sera:もうほんと、絶対にいい人だよ。こんないい人、探してもちょっといない。

She:こっちの至らなさが恥ずかしくなるくらい、いい人そう。

Sera:だからマジで申し訳ないのよ、こんな場に出てきてもらうのは。

ヒザが付かない脚の人って、実際には大半がすっごくいい人なんだもん。

 

 

She:言われてみれば、いつも場の空気を読んで、周りに気を遣う人って感じがする。

思ったことズバズバ言っちゃう厚かましいタイプじゃないね、誰かみたいに。

Sera:ほんとほんと。って、あたしのほう見て言わないでほしかったが。

 

She:優しくて控えめ、協調性や共感力が高くて……待てよ、なんかムズムズしてきた。

Sera:そう、これってまんま、かつてのあるべき“日本女性の美質”そのものだったりするわけよ。

 

 

Sera:作画ポイントとしては、とにかく小さく小さく、内側に入っていく感じ。前に出ず、意見せず、長いものにはおとなしく巻かれろと言われて育った人。

She:今どきまさかと思ったら、まあまあいるよね、こういう“いい人”女子。

Sera:いわゆる〈他人軸〉っぽい言動しか想像できないが。

She:料理上手なら、男が遠い目して「ヨメさんにしてぇよぉ~」とか言いそう。

Sera:男の多くは、足元には頓着しないよね。そこまでは意識がいかない。

She:むしろ、それがいい、そこがカワイイんだとかドヤってる輩も確実に居て、そこがもう一つの問題だと思うのよ。

Sera:確かに、マンガやアニメの女子キャラが内股デフォって事実だけで、十分根拠にはなってるな。

 

 

She:日本男児の趣味のどうしようもなさについては、また機会を改めるとして。

日本人そのものが古くから“幼な好み”であるという事実に、ここでフォーカスする必要はあると思うのです。

Sera:ではまず、5歳くらいの女の子をイラストで解説。

 

 

 

She:あるあるだよねー、こういうシチュエーション。

Sera:要求が通らなかったときの様子だね。

She:この年頃って、ほぼ何でも自分の思い通りになっちゃう、人生で最強&無敵の時代。

Sera:シルエットで示すと、こんな感じ。

オナカとお尻が突き出て、足先を内側で重ねてモジモジする、いわゆる“幼児体型”のポージング。

She:スカートの前裾が上がっちゃうのも、この時期までなら許されますよ。

ところが、この感じを大人になってもそのまんま引きずってる人がおりましてですね……

 

 

Sera:不良姿勢の一つ、スウェイバックがこれに近いかと。

ヒザ裏がパーンと伸びきっちゃう反張膝(はんちょうひざ)が合併してるケースも多いね。

She:そうそう。以前に紹介した〈アユの踊りぐし型〉は骨盤後傾型だったけど、これは前傾タイプかな。

Sera:バリエーションが多いのよ。胸部がもっと前にせり出すと、いわゆる反り腰になる。

いずれも、バランスを取ろうと身体ががんばりすぎて、トラブルのもとになる点で問題大ありとされてます。

She:これね~、見てるだけで腰椎への負荷がハンパないわ~。

 

 

Sera:コドモ姿勢のままだから、第一印象がガキっぽい。

頼むから、その立ち方で上目遣いにこっち見ないでくれと。

She:姿勢は生き方とイコールだから、自分が何を発信してるかぐらいは自覚してないとヤバい気がします。

Sera:ずっとコドモでいたいのかよ、とか相手は思っちゃうよね。

少なくとも、自立して社会で活躍したい風には見えない、残念ながら。

 

 

 

She:誰かに守ってもらう生き方を好むのは個人の自由です。

でもそれ、羽ばたきたい人の足を引っぱっちゃうところが問題なの。

Sera:トップ絵の彼女にしても、まあいい人なんだろうけど、将来は自ら進んで小さくまとまるニオイがする。本当はもっともっと、他人より優れた何かを持ってたとしてもね。

 

She:専業主婦的なライフスタイルが悪いわけじゃない、そこは明言しておきますね。

ただ、「出世を望まない女性が多いから」というトンチキな言い訳のせいで、大半の女性が昇進できないでいるのが、今の日本社会の残念な現状でしょう。

 

 

Sera:大事な決断を他人に委ね、声を上げないってことは、責任も取らなくて済んじゃう。

ラクなほうに流れたい人は確かに多い。

She:ずっとそれやってたら、水面下に横たわる搾取構造は変わっていかないよね。

やれ差別だなんだと叫ぶなら、自分の足元をしっかり固めて、顔上げて強く歩み出し、自分の考えを発信しないと、いつまで経っても今のまんまなんですよ。

 

Sera:だよね。偉い人の前にヨチヨチっと進み出て、甲高い声で陳情書とか読み上げて帰っても、何かが良くなるとはちと思えないよな。

She:何かにうっすら依存した生き方と、日本人女性に特有のファニーな立ち姿勢は、どこか深いところでつながっている、そんな気がしてならないんですが、どうでしょう。

 

 

 

 

Sera:ついこないだの話題だけど。

「どうも女性というのは、~するものらしいですな」とかイミフな妄言をまき散らし、東京五輪の運営トップを追われたGGYがいたが、同種の個体はそのへんにまだうじゃうじゃ棲息しててウンザリ子だよね。

She:選手の大切な大切な金メダルに、あろうことか歯形を付けただけでなく、ベタなセクハラ発言までかましといて開き直る某市長とか。

Sera:「こんな競技のどこが面白いのか」などと暴言垂れ流し放題の元野球選手、それを長年かばい続けるテレビ局、共にガチで謎すぎるぜ。

She:みなさんまとめて、〈ゆかいな森の仲間たち〉の殿堂入り決定ってことですかね。

 

 

 

Sera:こういうゴミにも劣る輩をいつまでものさばらせないために、今できることって何だろう。

She:まずは、自信なさげでモジモジと煮え切らないオーラを放つ、あれらファニーな立ち姿勢についての意識改革&改善でしょう。

せっかくNoを言える気運が世界中で高まってきたとこなのに、GGYにつけ入るスキを与えちゃダメダメじゃんって。

Sera:ワキの甘さが命取り。

She:女性/男性以前に、我々は二足歩行の人間だってことを思い出して、とりあえずは真っ直ぐ立つためのトレーニングを始めようよ。

 

 

Sera:では、ここまで読んでくださった方への限定スペシャル企画!

実際にコンビニで見かけて言葉を失った、ある女性客の後ろ姿。

 

 

 

 

She:もう正直に、真剣に、心配です、いろんな意味で。ちょっと眠れなくなるレベル。

できるだけ早く対策を打ってほしい……と、言うだけ言っておきます。

 

 

Sheila & Serafina

 

 

 

Illustrated by Serafina

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