今回のキューバチームの優勝をこの投手抜きでは語れません。
先発で投げたミゲル・ゴンザレス投手。
背番号75。
ミゲルはとても物静かで寡黙な選手。
いつも何かを考え自分の仕事に集中していました。
(決勝前の)試合でもダグアウトで1人静かに座っていました。
そして彼の頭上を見ると、
前日MIZUNOさんから頂いたスパイクがぶら下っていたんです。
爪先にスパイク用のジェルを付けて扇風機で乾かしていたんですね。
ミゲルは足が大きいのでなかなか彼のサイズに合うスパイクがなく探すのに一苦労だったんですよ。
ミゲル・ゴンザレスはキューバではハバナと言うチームに所属する選手で、日本へは今回初来日。
ずっと彼に注目していた私は、
来日前に受けた週刊ベースボールのインタビューでも、
是非とも注目して欲しい投手!!!
として熱く語らせて頂いた一人です。
彼のピッチング力は日本の解説陣にも絶大な評価を得ていてみんなベタ褒めでしたね。
今回優勝後に、ミゲルにインタビューをしたところこんな風に喜びを語ってくれました…
何ヶ月も前からずっとキューバで準備をしてきた。
この日勝つことだけを目標にとにかく努力した。
あれから夜中に興奮して何度も目を覚ますんだよ。
目からは涙が溢れていてね…。
自分でも何故か分からないけどあの感動が忘れられない。
本当に素晴らしい経験だった。
みんなに感謝しているよ。
日本のみんなにもこの優勝をプレゼントしたい。
感謝の気持ちを込めて。
そしてミゲルに選手として日々どうのようにメンタルを(モチベーションを)キープしているかを聞いたところ…
とにかく仕事に集中することだけを考えて毎日取り組んでいる。
もしその日うまくいかなくてもすぐ切り替えて、
昨日よりも明日がもっとうまくいくように心がける。
そしてマウンドに立ったときは、
今日がマウンドに立つのが最後かもしれないと思い、
精一杯自分の仕事をすることに集中する。
常にプラスにポジティヴに物事を考えてるよ。
僕は凄く前向きな人間かもしれない。
と語ってくれました。
決勝の日、ミゲルは5ヶ月ぶりに(スペイン語で言うと)TENEDOR(テネドル)と言う球種を投げました。
TENEDORとはスプリットフィンガー(Split-finger)みたいな球なんですが、
4イニングまで投げたところで皮が剥けてしまい続けることが出来ず、
4イニング以降はストレート、変化球、スライダーを投げたと。
強敵アメリカを相手に本当にタフな試合だったと改めて言ってました。
そんな物静かな、でも熱い男ミゲルは!!
以前はショートを守っていたんだとか。
そしてもっと子供の頃は水泳をやっていたみたいで、
泳ぎには自信があるとのことでした^^。
そして野球をしていないときのミゲルは、
パソコンをパチパチたたいている普通の青年
帰国の日…
バスでの移動中隣りの席だったんだけど、
彼のパソコンに入っていたキューバの最新音楽を、私のメモリーフラッシュにたくさんダウンロードしてくれました
マジで嬉しかった
優しい青年です。
ミゲル・ゴンザレス!!
まだ若干24歳の彼は今回の優勝で更なる自信を付け、
今後また世界大会で活躍してくれることと思います。
楽しみな選手です
みんなも75番!!
ミゲル・ゴンザレス投手をこれからもチェックしてね
SHEILA