初めて名前の上がった、スティーブ•ホランドさん
https://news.yahoo.co.jp/articles/03ab89e1c5e6875df1cb23684b5d8fc4b7a343d4
ホントかどうかは分からないが、少なくともスポーツ新聞の記事に載ったので、可能性はあるのだと思う。
この方が監督になるかはおいといて、来期以降のマリノスのチーム作りを妄想します。
マリノスはアタッキングフットボールを哲学としています。
ハイライン、ハイプレス、ポゼッションでゴールを目指す。それがアンジェ•ポステコグルー監督が作り上げたアタッキングフットボール。
対して、ホランドさんは直近のイングランド代表コーチとして、真逆のようなスタイルだったとのこと。守ってセットプレーで勝ち上がるような。
この点についてSNS上でかなり否定的な意見が見られました。
ここで考えたいのが「アタッキングフットボール」という哲学について。
たしか「アタッキングフットボール=攻守にイニシアチブ(主導権)を握る」だったと記憶しています。
つまり、例え守備重視だったとしても、相手の攻撃がマリノスの手のひらの上で転がり(主導権を握り)、カウンターでチャンス・ゴールを量産できたとすれば、それもアタッキングフットボールといえるわけです。
ポステコグルーさんの「ハイライン」「ハイプレス」「ポゼッション」はあくまでアタッキングフットボールの一つの方法だったというわけです。
では、ホランドさんが守備重視かと言われると、それもわかりません。
プレミアリーグのチェルシー数多くの名将と呼ばれる監督のもとコーチをし、イングランド代表ではサウスゲイト監督の参謀として実績を残されていますが、ぶっちゃけ代表チームとクラブチームって別ですよね、と思います。
クラブチームほど密に連携を熟成できない代表で、「時間がかからず」「選手の意思を統一して」やろうとすると、結構簡単な戦術を選ばざるを得ないのではないかと思います。
特に、スペイン代表のように「パスワークで戦うよ!」と分かりやすく哲学が熟成されていなければ。
イングランドなんて、一昔前までキック&ラッシュだったわけで。
ホランドさんは、セスク・ファブレガスが「戦術の天才」と評しているとの記事(英語)があるそうで、ご本人が戦術解説している動画(英語)もあるそうです。(簡単に記事や動画が手にはいる、すごい時代になったもんだ)
そういう意味で、ホランドさん本人がどんなフットボールをやりたいかはわかりませんが、多くの戦術を熟知しているのかと思われます。
個人的に、マリノスは「アタッキングフットボール」の哲学のもと、「全方位型チーム」を作ろうとしているのではないか、と妄想しています。妄想です。
目標が、『アジアの頂点』になりました。
日本でも勝たないといけないし、アジアでも勝たないといけなくなりました。
日本で勝つのは、対策されまくって難しくなりました。また、選手の移籍で重要な選手も抜かれて形を保てなくなりました。もちろん、意味のわからない日程でまともに練習時間を取れないことも影響してると思います。
アジアでは、強いチームが集まるわけで、より個性の強い尖ったチームが集まっていました。マリノスは決勝まで進んだけれど、仁川には勝てなかったし、西側のチームはより個性的でした。
そうなって来ると様々な相手に勝っていかないといけないので『我々はこの方法を貫く!』と言うのも大事ですが『苦手なチームを作らない』と言うのも、主導権を握ると言う意味で必要かなと考えます。
そこで、多くの戦術を把握し、相手に合わせて対策をし、かつ自分たちの強みを活かす、そんなことが監督選びで考えられているんじゃないかと思われます。
さて、SNS上で「ヨーロッパからまともに結果残している監督を連れてくるのは、マリノスにはお金の面で無理じゃないか」という内容の投稿を見ました。
その通りだと思います。
監督だけでも高いのに、少なくともヘッドコーチは腹心の部下を連れてきてもらわないといけない。じゃないと意思統一できない。
キューウェルさんはその点、ヘッドコーチを自分で連れてこれなかったことが不調の要因だったと個人的には思います。
そうなると「ヨーロッパから監督を連れてくる」場合、監督経験がなくても、同じ考えのコーチとユニットで雇える方が選ばれるのではないかと。
『戦術の天才』で、『監督経験はないけど経験豊富』なホランドさん。
マリノスは『全方位型で試合の主導権を握り、圧倒する』ために『経験豊かで、戦術に明るい』監督を求めた。
そんな風に私は妄想しています。