買いたい空気のつくりかた★★★ -ヤマダ電機の衝撃-
広告というものを、これまでコピーという視点を中心に掘り下げてきたけど、
最近マクロ的な視点で考えるようにしています。
マス広告の限界、One to Oneのコミュニケーションとか盛んに叫ばれています。
確かにそんな気がするけど(大手代理店の異常な落ち込み)、
実際に、
消費者(生活者)の意識がどう変わっているのか、
広告依頼主に何が起こっているのか、
何を求めているのか、
を的確かつ具体的に掴めていないというのが僕の現状です。
簡単に言えば、実感が足りないのです。
現状把握→分析→課題抽出→自分の方向性を導かないと、
ビジネスマンとしては失格。
そこで、まずトレンドから現状分析を試みることにしました。
そして、とりあえず選んだのがこの本です。
販促や広告総論的な本は少ししか読んでこなかったので、
本選びには時間がかかりました。
感想は、
「消費者(生活者)がWEBという道具を持ち、手ごわくなった
→なので、従来のやり方が効きにくくなった
→なので広告屋は試行錯誤中」
という前から聞いたことがある話を整理することができました。
最近の広告動向についての、概論論文を読んでるようでしたが、
論文調だけに事実と考察の部分が明確であり、
情報収集という面では効率が良かったです。
まあ、ここまでだったら、別に書評を書くことはなかったのですが、
先週この本を裏付ける衝撃的経験が、この記録を書かせています。
私事ではありますが、先日パソコンが壊れまして、
先週の土曜日に難波付近にパソコンを見に行ったのです。
価格,comやヨドバシカメラなどで下見をして、
ぐっとくるのがなかったので、
ミナミのほうまで足を伸ばしました。
受注生産品の店、JOSHINなどなど。
製品のスペックと価格を淡々と比べていきました。
ほとんどの店は似たり寄ったりでしたが、
ヤマダ電機は違った。
同じヤマダ電機でも「灘」と「難波」のは全く違う。
難波の接客力はすごい。
情報と提案の量が多いのだ。
そして、安い。
僕はスペックにそこまでうるさい人間ではないので、
サービス面も重視していました。
だから、ヤマダ電機のサービス+価格+品揃えの総合力に惹かれたのでしょうが、
マッチングターゲットの利を差し引いても、
ヤマダ軍団はすごい接客力を持っていると思う。
とても静かに行われる店員同士の客の奪い合い。
結果的に情報がガンガン手に入る。
これだけサービスがよければ、
情報だけ仕入れて他の安いところで買うお客さんも出てきそうだが、
それはそれでいいのだと、割り切っている姿勢を感じる。
業種は小売業だが、ヤマダレベルのサービスは、一種の奉仕精神に似ている。
仮に自分は損してでも、
サービスを徹底しようというひたむきさが僕の心に刺さっている。
本で読んだ、One to Oneのコミュニケーションのカタチがそこにあった。
Eコマースが全盛の一方で、
接客営業によるOne to Oneコミュニケーションに勢いがある。
ある意味、広告は地上戦に入っているのだ。
剣豪や、システマティックな鉄砲隊がどの売り場ではまるかが楽しみだ。
販売現場だけではなく、経済や社会学を通してみれば、
俯瞰的視野を手に入れれることが出来そうだ。
しばらくは、勉強の日々が続きそうです。
ふと思ったけど、ヤマダのテレビCMは
サービスと接客力を上手く表現してないなあ。
もったいない。