陰日向に咲く ★★
本のほうがきっと面白いんだろうと思いました。
(本→映画のほとんどがそうだと思うけど)
この映画、ダメダメな人がたくさんでてきます。
そんな彼らに共感しまうシーンが多々ありました。
ダメダメだとか言ってますが、その時点で、私もダメダメになんだろう。
ダメダメになってしまう原因ってそこらじゅうに転がっています。
サボってしまったり、
甘いものを食べ過ぎてしまったり、
「なんか自分、ダメだなあ」
という瞬間は全部ダメダメな証。
軽い気持ちで通り過ぎているけど、
それらは、暗い未来に続いている入り口になっています。
たいていは奥のほうに進むことなく、
戻ってこれるから軽い気持ちでいられるのだけれど。
でも、ときどき入り口まで戻ってくることができない人がいるのは事実。
そんな怖さを体験したことがありました。
僕が農家で働いていたときのこと。
一緒に働いてた友達が進路について悩んでいました。
悩みというのは、
学校を一度卒業したけど、
獣医になるためにもう一度大学に進学するべきかどうか
ということ。
そんなとき、その農家さんが手相を見てくれました。
「悩みがあるね」と農家さんは言い、
「もっと詳しく見れる人がいるから、明日6時に○○においで」
友達は本気で悩んでいたから、○○に行きました。
僕も「手相見てもらおう」っと的な軽い気持ちでついていきました。
農家さんの教えてくれた場所は新興宗教の拠点でした。
友達は、入会費を払った。
僕は、頑なに拒否した。
明らかに、新興宗教なのだ。典型的すぎてすぐ分かった。
それでも、友達は理解したうえで、すがろうとした。
帰り道、僕は友達を説得した。
職場の先輩にも説得してもらった。
紆余曲折を経て、友達は無事戻ってくることができた。
友達は、僕より弱い人間か?
そうではないと思う。
ただ、そのとき友達に深刻な悩みがあったにすぎない。
暗い未来の入口がタイミング悪く、口を広げてしまっただけだと思う。
だから、映画に出てくるダメダメな人を他人事とは思えなかった。
映画の最後に、登場人物たちが入口に帰る道を発見できそうでよかった。
関係ないけど、
この映画は、世界旅行・就職活動のときに感じた不安を思い出せてくれた。
「自分はできる」という根拠のない自信だけで自らを支えていた日々。
それは、ささいなことを無限のエネルギーに変えていた日々だった。
あのころに戻りたくないけど、
あのハングリー精神は忘れてはいけないなと思うのでした。