詩「うしろ背」
夫の最新の詩をHPにアップした。興味がある人は「オオカミ編集室」を見てくださいね。http://ookami-hensyuu.jp/ 今日は家でゆっくり過ごしながら、いろいろ話をしたり、お昼寝をしたり、食事をしたりして休んで過ごした。夜には夫が最近書いた詩を読ませてくれたので、写真を撮って、編集室のホームページにアップした。今日もあと1時間ほどで終わっていくのだな。ベランダから夜の空を見れば、オレンジ色の月が一口食べられたような形でぼんやり浮かんでいた。うしろ背光冨郁埜そのうしろ背の壁に白い顔が浮かびあがっているまっすぐ見ている眸に群れのひとたちの歩き出しにくすむ羽をすぼめている行き交うひとたちには気づかれないそのあおざめた空には遠くうすくのびる雲が逃れているそのうしろ背が舞っている小さい点の旋回に羽根の白さが落ちていく空のペットボトルのなかに乾いた風の音がこもっている胸のこげた臭いをコートの襟に隠して眉をひそめてさまよっている街角で配りものをする肩に触れてはわるいから空が雲に覆われて湿 り気をふくんだ風にひとが通り過ぎても気づかれない街の表示がはがれ落ちた死角で影がひとついなくなった靴のかかとを気にして膝をまげて深い帽子を落とすその曲げたただひとつの背に街の空が引っ掻き傷をつくる還っていくひとたちには気づかれない建物の影に消えていくうしろ背にまたたく光がまぶたを開く