こちらにも書いた『おしいれのぼうけん』ですが、簡単にあらすじを言うと保育園の先生が悪さをした園児を押し入れに閉じ込めて、押し入れの中で冒険をする話なんですが。
レビューなど見ても『押し入れに入れるのは虐待なのでいい本ではない』とか『50年前の本なので押し入れに入れるのは普通だったようですが…』みたいな感じもチラホラ。
出版社のホームページにもしっかりと、押し入れに閉じ込めることは虐待だとし、作者も押し入れに入れる行為は悪いことだと認識して書いてます。
保育園の先生も最後に閉じ込めたことを子供に詫びて、その後押し入れはみんなの楽しい遊び場になってます。
出版社ではさらに先の子供達に伝えようと『まっくらやみにまけない子供の心のために』と出版を続けています。
ちなみに私も小さい頃は暗くて狭いトイレによく閉じ込められてました今も少しある閉所恐怖症や換気扇恐怖症の原因だと思ってます
だからまあ母親に対して思うことはあるんだけど、同じ母になってみて感じ方は少し変わりました。
また絵本の中で描かれる『ねずみばあさん』は大人の理不尽さ等をあらわしていて、『おまえをネズミにしてやる(恐怖心)しかしあやまれば許してやる』と子供にせまり子供もどうでもよくなって、楽になりたいからあやまろうとする場面があります。
そんなシチュエーション、今まで何回も経験してきたし、なんなら大人の今でもあるよなぁと思う。
そんな感じで意外に深い絵本である。
娘には『ねずみばあさん怖い』『ドキドキワクワク』くらいしか伝わってないだろうけど。それでも読み終わるまで20分くらいかかるのに3歳児が最後まで真剣にきいてられるのは作品の魅力でもありますよね。
絵本を読み聞かせているうちに、今自分が抱えてる悩みが少し楽になった気がして。
この絵本がヒントになったのだなと思うんです
ザックリ悩みを3つに分けると
- 娘への思い
- 娘との関わりかた
- 娘がメガネかけること
娘への思い
娘が産まれてからずっと、娘を傷つけたくないし傷つけられたくないし悲しい顔みたくないと思うんです。
頭ではわかってる。娘の人生だし色んな経験が必要なことも。
しかし娘が辛い思いするのは身が裂ける思いなので全力で目の前の石を拾いまくり、落とし穴がある道に進みそうなら全力で安全な道を誘導しそう
今まで家庭の中で過ごしてきたけど、これから幼稚園や小学校にすすむにつれ様々な人間関係のトラブルに心配や恐怖心がすごいヘリコマザーよ
でも『おしいれのぼうけん』で少しそんな恐怖心が薄まりました。
絵本がうまれるきっかけになったのは、作者が保育園に取材にいき、先生が押し入れに閉じ込めたのに出てこなくて大変だったと聞いて、大人の間違った行いに屈しない子供のエネルギーに感動したからだそうで。
子供のもつ力を信じることの大切さに気づきました。
娘のと関わり方
ネットでよくみる『◯◯はしてはいけない』的なしつけ情報だいたいやってますよやっちゃってんなぁーと思う。
子育てに正解もないし、子供によって合う合わないもあるしいちいち気にしてたらしょうがないんだけどさ。それに一生懸命やってきたことに間違いないのだからそれでいんじゃないかなとも思う。
絵本の中では子供が最終的に反省してきちんと謝ることができるのですが、それは決して押し入れに閉じ込めるという恐怖によって改心したのではなくて、自分の経験から気づいて反省して謝ってるんですよね。
だから大人が促したところで子供が反省するわけじゃないということですよね。
絵本の中の保育園の先生(大人)も間違いに気づいて子供に謝ります。なのでこの絵本に説教くささがないんだなと思う。単純に悪さしたら怖い押し入れに入れられるぞ!っていう本ではない。
ここらへんはまだ上手く言葉にできない(小田和正)けど、自分の過去の娘に対する罪悪感などが少し楽になりました。
娘がメガネをかけることへの思い。
今月から娘はメガネ女子になりました
寝る時とお風呂以外はずっとつけなければならないのでつけていられるのか?幼稚園での生活は?トラブルは?など不安はある。
でも娘にとってメガネをかけることは将来的な視力を守りメガネがいらなくなるかもしれないのだから、メガネをかけることに対しては不安も悲しみも可哀想だとも全くないむしろメガネ姿の娘も可愛い
気になるのは周りの声
娘の前でも『メガネ本当に必要?』『ずっとかける必要ある?』とメガネ治療に対しての疑問やら、ひたすらメガネは可哀想と言われる。
蝉が今日もないてるなぁくらいに聞き流せればいいのに。いちいち反応しちゃう
目が悪いのは◯◯のせいだと言われたりなんかしたら、倍返しで『私や主人の大人になってからの近視とは違って遠視は生まれつきだから環境のせいじゃない』→意訳:生まれつき🟰遺伝🟰あなたも同じ遠視ですよね?と反撃してしまう自分に自己嫌悪
ちなみに遠視は目の形によるもので、眼球が小さい子供はみんな基本遠視だそうです。
そして弱視や度が強いのは環境のせいでも遺伝でもないそうです。
娘はメガネをかけると視力が出るので弱視ではなかったんですが、度が強いそうです。
メガネの件をまとめようと思ったけど、まだモヤモヤしてて(病院も色々あり転院した)上手く消化できてないからまとめないと思う。
子供は自分でピントを合わせる力がすごくあるので自覚症状もないし、実際3歳児健診の親がやる視力測定は問題なかった。発見することが難しく小学校の入学前健診で判明することがほとんどだったらしいんですが、今は屈折検査の機器が導入されたので早期に治療ができるようになったそう。
この屈折検査の機器を取り入れてる自治体もあったりなかったりだそうなので、きちんと気づけて3歳からメガネ治療できることは本当に良かったなぁと思ってます。
なので周りの声(ねずみばあさん)に思わず流されそうになっても、自分が正しいと思うことに進んでいくんだぞぉーって言うのを『おしいれのぼうけん』から気付かされた感じです。
周りの声も決して悪じゃないのもわかってるからこそ(娘を思ってのこと)余計にモヤモヤしちゃうんだけど、なんかヒントもらえた感じでした。