土曜日、直売最終日

ノヴァーリスは気持ちを引き締める。

今日が最終日だ。

直売三日目、葉っぱも傷んできた。

青果を販売しているわけだから、いつまでもダラダラ売るわけにはいかない。

今日売りきらねば。

売りきらねば!!!

 

 

三日目は晴天の土曜日。

通りがかりの人がふらっと来て、買っていってくれる。

ボチボチ動く。

そこに、力ある御方登場

「オラ、電話したげっちゃ」

市内の料亭に片っ端から電話攻撃。

「おう、ワシや。赤かぶ売ってるんだけど、いくつ買う?」

 

す、すごい押し売り!!!

 

「5束買います」

「6束買います」

「うちは8束買います!」

 

厨房が忙しくて出てこれない人には…

 

「持って行ってあげっちゃ」

 

どんどんなくなっていく赤かぶ。

そして最後の一束、福たろう達の営農組合で共に汗を流したおばちゃんが買いに来てくれて、完売。

 

 

お、終わった…

なんとか、なくなってくれた…

安堵…

 



ラディッシュすら赤かぶに見えてくるぜ。