Guten Tag
金曜日のノヴァーリスです、こんにちは。

農業高校の先生と話す機会がありましたので、私ノヴァーリスは以下のようなことを伝えてきました。

 

当県の農業の問題点

 

  • 1 コメ・麦・大豆しかない

  生存に欠かせない食料の安定生産という役割と、農地の維持という役割を担っているものの、コメ・麦・大豆のみでは魅力がなくなってきている。資材費の高騰、米価の下落など、今までコメ・麦・大豆生産のみ行ってきた営農体も苦しい状況。
  政府はICT、IOT農業を切り札とするも、これらはあくまで道具であり、これらを使うことが目的になってはいけない。(プルシットジョブ)
  冬の仕事がない。

  • 2 当地で農業を行いたい場合、営農に勤めるしか選択肢がなくなってきている。

  農地集積を促進しすぎた結果。
  農地を自ら持つ場合は別。
  50町クラスの営農が、高齢化と機械の老朽化のため存続できず、営農まるごと別の営農に飲み込んでもらう話の頻発。
  比較的若い世代の雇用に積極的な営農体も、実は農の雇用で二年勤めてもらって辞めてもらうのが最も効率的。

  • 3 県は野菜作りを勧めるが、野菜はそんなに儲からない。

  野菜作りは非情に手間。どうしてもたくさんの面積をこなす必要があるので、手を出せない。
  1町くらいなら、やらない方がいい。
  人も機械も足りない。

  • 4 新たにでてくる農地がみな田。

  果樹生産に向かない。
  野菜生産にも適しているとは言い難い。

 

当県の農業を未来へ繋げるために。
農業と農的暮らし。
田でいかに果樹・野菜生産を行うか→元気な農業人の出現

 

  • A 廃菌床の有効活用

  廃菌床がとても増えている→全てゴミ
  廃菌床には栄養があるし、うまく土化して有効利用することができれば、肥料を少なくすることができるし、環境にも優しい(SDGs)。果樹や野菜に不向きな田の性質を変えることができる。
  しかし廃菌床はpHなどの関係で扱いにくい。
  要研究

  • B 剪定枝、葉の有効活用

  剪定枝の問題。集めて燃やす。粉砕する。
  釉薬に使ったり、たい肥化している活用例あり。
  果樹は苗木を植えてから収穫できるようになるまで、収入がない。葉をうまく使って収入源にできれば果樹農家が増える。果樹農家は小さい面積でも生活できるので、自営農業に適している。
  要研究

  • C 農業コミュニティの生成

  ゆるい繋がり
  研究機関ほど敷居の高いものではなく、青年農業士のような飲み会プラス農業のようなものでもなく、卒業生や農業者が農業について相談し合ったり、時に協力できるような場、あるいは農地斡旋の手助けができるような存在があればいい。 

 

 

 

 

先生はうんうん、と頷きながら聞いてくれ、廃菌床の活用(堆肥化)や剪定枝の活用については、自分も興味がある、生徒たちさえやる気を持ってくれれば、ぜひ取り組んでみたい、と言って下さいました。

うまくコラボできたらいいなぁ…

久しぶりに校舎の雰囲気を肌に感じながら、そう思ったのでした。

チュス!