2㌔ 980円、全国宅配無料  求めやすい価格帯追及評価

 

県議会の2常任委員会は25日開かれ、経済産業委員会(酒井立志委員長)では、県側が富山米新品種「富富富」の販売戦略を見直し、高価格路線から買い求めやすい価格帯を追及することに対し、委員から評価の声が上がった。上田英俊氏(自民)は2㌔入りが980円(税抜き)で販売され、5.25㌔入りを全国宅配無料で扱うケースもあると指摘。「安売りの対象になっている」と語った。

 

 

県によると、2㌔入りで980円(税抜き)は県内の食品スーパーで販売される最低水準の価格帯。5㌔入りでは1980円が低い水準という。5㌔入りに250㌘を増量し、宅配無料で扱うケースについて、県担当者は「トライアルな取り組みだ」と話した。

 富富富を巡っては、県が今月2日の戦略推進会議で新年度から3年間の生産・販売・PR戦略案を提示した。高価格路線でプレミアム感を打ち出してきたが、方向性を転換し、買い求めやすい価格帯を追及する方針を掲げた。

 経済産業委では、上田氏が富富富について「当初の思惑とは違う形になっている。富富富そのものの生産技術が確立されていないのではないか」と語った。さらに安売り対象になっているとし「高級ブランドの取り扱いを受けているとは認めにくい」と述べた。

 

 

引用元 富山新聞 2021.02.26