法制史(西洋)・単位認定試験(論文) | ちぇろと日々

ちぇろと日々

チェロ・読書・音楽・勉強etc…
気ままな日々の記録です。

無事単位修得しました~音譜


試験のお題は「方式書訴訟の意義」でした。

古代ローマでは訴訟手続はとても厳格なお作法に則って行われていて、些細な所作の誤りや言葉の言い間違いなどで敗訴してしまうということがあったのだそうです。訴えの内容自体は道理にかなっていて、敗訴する要因がないのにもかかわらず、お作法がなっていないという理由で敗訴になるのはとんでもない事です。そこで考え出されたのが方式書訴訟という形態なのです。


方式書訴訟を考え出したのは外国人係法務官という訴訟を行うのが妥当かどうか判断するお役人さんでした。当時のローマは貿易大国で、市民同士だけではなくローマを訪れる外国人同士やローマ市民と外国人など、多くの争い事がありました。しかし、言葉に明るくない外国人が訴訟を行うのは大変なことで、しかもローマの訴訟手続が上記のような厳格なものだったので、口頭弁論だけでは外国人は大変不利な状況におかれてしまいます。そのため、文書で訴訟手続きを進めましょうという方法が考え出されたようです。



これで新たに4単位獲得しましたのトータル106単位になりました。

さてさて、今年度内に110単位は超えられるのでしょうか・・・。