鬼子ノ詩集 -Nobody's Lyrics-
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水晶虫

鳥は居ない

鳥は居ない

鳥は居ない

飛びたいと願うものなど


夢の数だけ指折りしてたら

思い出せたの あんな事も

今宵見る月は

赤いのでしょうか?

青いのでしょうか?


誰も来ない

誰も来ない

誰も来ない

待つ人のもとには


硝煙 仄かに手招いたなら

蝶が舞う ひとひら

砂の上に咲く花は

赤いのでしょうか?

青いのでしょうか?



白昼夢

重たい太陽 追いかけた彼女は白痴

花が咲いたよ あなたによく似た花が

滴る首 それが真実

誰が彼女を裁けるだろうか

ヒメユリ咲く丘に眼帯姿の女が独り

バラ撒いた冒瀆も愉しめる

滲んだ手首に答えは無く

考え得る異形のお話し


警告は灰色の水曜日

群集心理に悩まされ彼は途方に暮れている

目が覚めても夢の中でいつも決まって気がふれる

鏡にうつる自分の詩に雁字搦めの真昼の夢

これまでに生きてきた傷みは夕闇に迷う昔日の影

懐かしむよりも哀れな鼓動


巫女の唄が聞こえたなら さよなら

出来るなら自分だけを憎みたかった

さよなら本を閉じるよ

もう何も見なくて済むように 

自分だけを憎んでいたかった

自分だけを


明日もし晴れたなら

月によく似た石の上で書き足そう

その日が昔日でありますように


Drop's

雨上がりクリスタル

残響のリアリティ

ちぐはぐな内界外界

故に心は乱れる

完璧とは程遠いね

生きていくための刺激が欲しい


有限の眩き 無限の愉しみ

怠惰の秒針 ありふれた悦

見失ったのは 僕だけでしょうか?

僕だけでしょうか?


弾ける虹の drop's 明日を撃ち抜いて

流れるのは血とか涙とかじゃない

弾ける虹の drop’s 鉛色のレインブーツ

濡れきった髪 振り向き微笑んで


塗り替えられていく話題、忘却

どこまでも愚かな人たち

同調ばかりじゃ何も変わらない

お利口さんな お面を被り

頭の中でチーズが溶けている


想像は醜く現実は愚か

愛は尊く夢は儚い

想像は醜く現実は愚か

愛は尊く夢は儚い


弾ける虹の drop's 置いてきたもの全て

友情だとか愛情とかじゃない

弾ける虹の drop's 少年の面影と

不揃いな好奇心に現在を誇れるかな?


愛が溢れていく

夢が零れていく


弾ける虹の drop's 明日を撃ち抜いて

流れるのは血とか涙とかじゃない

弾ける虹の drop’s 鉛色のレインブーツ

濡れきった髪 振り向き微笑んで

乾かない髪くるり微笑んで byebye


Raindrops returning to the sun…


現在が未来



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