外は蒸し暑くて、この時期はあまり好きになれない
でもふと香ってくる
まだ生まれたての夏の匂い
この匂いをかぐと、
なんだかとても懐かしい気持ちになる
この香りは忘れかけた記憶を
一瞬で鮮やかなものに変えていく
私だけ大人になってしまった様な感覚
言い訳を考えて
気持ちをすり替えながら見えないふりを続けてる
そのうち本当の自分が
分からなくなって、そんなものがあるのかさえ
疑問に思えてくる
キミは今、何をしているんだろう?
この記憶が鮮やかに蘇るたび
何だかとても切ない気持ちになる
無邪気な笑顔に会いたいよ
叶う事もない想い
あの時、あの公園で
転んだ私に手を差し伸べてくれた
ただそれだけ
名前も知らないキミの笑顔が
今も頭のどこかで記憶から消えることなく存在している
dear 名前も知らないキミへ
キミを思い出すと
せつないけれど、ほっとする
今日は少し遠回りをして帰ろう
キミを思い出したこの時間に、
もう少し酔いしれていたいんだ


