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i know

恋とか愛とかそんな形のないものへのディープな感情

雨上がりの夕方

外は蒸し暑くて、この時期はあまり好きになれない


でもふと香ってくる

まだ生まれたての夏の匂い

この匂いをかぐと、
なんだかとても懐かしい気持ちになる


この香りは忘れかけた記憶を
一瞬で鮮やかなものに変えていく



私だけ大人になってしまった様な感覚

言い訳を考えて
気持ちをすり替えながら見えないふりを続けてる

そのうち本当の自分が
分からなくなって、そんなものがあるのかさえ
疑問に思えてくる


キミは今、何をしているんだろう?


この記憶が鮮やかに蘇るたび
何だかとても切ない気持ちになる


無邪気な笑顔に会いたいよ

叶う事もない想い

あの時、あの公園で
転んだ私に手を差し伸べてくれた


ただそれだけ


名前も知らないキミの笑顔が

今も頭のどこかで記憶から消えることなく存在している



dear 名前も知らないキミへ


キミを思い出すと
せつないけれど、ほっとする


今日は少し遠回りをして帰ろう


キミを思い出したこの時間に、
もう少し酔いしれていたいんだ



「男と女は作りが違う」
「男は遺伝子が一族を繁栄させるようにできているんだ」



男と女が違うと主張するなら
そんなちんけな言い訳は通用しないと
なぜ分からないんだろう


男はこうゆう生き物だから
理解しろって?


ばかじゃない


じゃあ、女もこうゆう生き物だと
理解したら?


一方的に向かってくる言葉には
何の意味もなくて

ただ、自己満足したいだけのエゴでしかない

それを私がどう受け止めてるかなんて
今のあなたにはどうでもいいことだろう



理解?


簡単な言葉で片付けないで



時に言葉と感情は一致しない

表現のできない難しい人間の感情を
ただ雰囲気でまとめた文字の組合せにすぎない


今まで何十年も生きてきて
そんなことすら分からないの?


言葉の奥にある
感情を読み取ろうとしないエゴイスト

いや


感情を読み取るという
思いやりの心が欠如してる幼稚な人間


自分のお思い通りになるように
喚きたてて泣きじゃくる子供と同じ

あなたはそこから
一切、成長できていないんだね


人の苦しみや痛みを理解できていないような子供が
分かったような口で物事を語ってんじゃねぇよ










いつもと変わらない朝

いつもと変わらない時間に起きる


いつもと変わらない少しむくんだ顔に
いつもと変わらない化粧をする


いつもより2分遅れて部屋を出て
いつもと同じ電車に飛び乗る
いつもと同じ車両、いつもと同じ場所


私の朝はいつも変わらず
この繰り返しだ

電車は新宿に向かうにつれて
満員電車に変わっていく


この電車に乗り出して1年ちょっと
もう座ることは諦めた



最近買ったばかりのヒールは
まだ慣れない


「・・・痛い」




いつもと同じ電車に乗るために
慣れないヒールで走ったからだ



いつもと変わらない自分を
少しだけ変えたくて

思い切って買ったヒールに
私の全てをゆだねてみる


何かが変わる気がする

何かが変わってくれる気がする



何の悪びれもなく隣で繰り広げられる
高校生の恋愛話が自然と耳に入ってくる


彼女達は些細な変化を一つ残らず拾い上げ
毎日を楽しんでいるように感じる

変わらない毎日を誰のせいにもせず
ヒールに頼ろうともしていない


大人ぶろうとしているけれど
純粋でかわいい片思いの話なんて今は聞きたくない


「だれかの不幸が・・・」

頭にふっと思い浮かんだ言葉を
必死でかき消す




扉が開き、目の前の席が空いた
私の降りる駅まであと2駅


今はこんな些細な出来事を
幸せだと思えた自分を褒めてあげたい


明日は少し早く起きてみよう


毎日の些細な変化を感じられるように・・。