自分の作品がないという事はとても問題がある。

と、尊敬する彫刻家の先生に言われた事がある。僕のアトリエにはあまりものがないという事を心配されての事。

その理由を尋ねた所、

「どうしようもない時、自分の作品から力を貰えるからだ。」

と答えられた。

本当にそう思う。

ふと自分のやろうとしている事、目指している事に疑念が湧く時がある。先が見えなくなりそうな時もある。

そういう時に、自分の作品と対峙すると力が湧いてくる事がある。自信が蘇る事もある。次に進もうという意欲が湧いてくる事もある。

基本的に単調で孤独な作業が続くけれど、まったく孤独を感じないでいるのは、そういう理由もあるのかもしれない。