用途によって使用成分を変えてもらい、ネパールの自然染料を使って
美しい色に仕上がっています。
ネパールの生産者のみんな、一年でいちばん大きなお祭りや農作物収穫の合間を
ぬって試作品作りに励んでくれたおかげです。
これから使用感や泡立ちを試験して、最終的な成分や色味を決定していきます。
バングラデシュの生産者からも、もうすぐ試作品が到着するはず。
早くおいで~

仕上がってきた色味を比べているところ

泡立ちの試験中

パッケージ、WEBサイト立ち上げの企画も練っています
バングラデシュ出張2日目は、石けん作りの生産パートナー団体である
MCC/Prokriteeの担当者との打ち合せをしました。
事前にシャプラニールの会員さんやスタッフを中心に石けんを使ってもらっていたので、
そのモニター結果をフィードバックしたり、生産現場で抱えている課題などについて
話し合いをしました。
パートナー団体の担当者からは
「自然染料を使っているので、ロット毎に色が違ってしまう。」
「手作り石けんなので時間がかかってしまう。生産時間を短縮できないか」
「石けんを切る機械を自分たちで作ってみたが、ワイヤーがすぐ壊れてしまう。
日本ではどんなものを使っているのか」
「乾季と雨季は気温も湿度も違うので、石けんの出来にも影響する。
どうしたら常に一定の品質を作れるのか。」
などなど、いろんな疑問や課題が挙げられました。
次の生産現場訪問では、生産工程をひとつひとつ確認しながら
こういった課題の解決策を考えていきます。
太陽油脂株式会社の佐藤さんからは、
会社の紹介や太陽油脂での石けんの作り方を紹介していただきました。
初めて聞く日本での石けん作りについてみんな真剣に耳を傾けていました。
「日本から石けん作りのプロが来てくれるなんて思っていなかった。本当に嬉しい!」
みんなとても喜んでいます。
フェアトレード石けんプロジェクトを始動します!
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会の
フェアトレード部門クラフトリンクは、バングラデシュ、ネパールの生産
パートナー団体や多くの方々のご協力のもと、バングラデシュとネパール
のナチュラル石けんブランドを立ち上げることになりました。
開発していく製品は、バングラデシュ、ネパール特有の自然素材を
ふんだんに使った、天然由来成分の石けん。
石けん作りを通じて、
バングラデシュでセックスワーカーとして働かざるおえなかった女性たちが
新しい人生を歩むための収入を得ることができ、ネパールの農村部で収入
手段のない女性たちが安定した生活を送ることができることを目指します。
製品化までのプロジェクト期間は1年弱。
生産パートナー団体、生産者と力を合わせ、全力を注いて参ります。
このブログでもプロジェクトの進捗をお伝えしていきますので
みなさん、どうか見守っていてください。
2010年4月
シャプラニール クラフトリンク
石けんプレジェクト担当
植田 貴子