~厳しい経営環境、人手不足、衛生管理への不安を解消~
急増するセントラルキッチンシステムの優位性と導入効果
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[講 師]
一般社団法人 日本医療福祉セントラルキッチン協会
副代表理事 吉田 雄次 氏
医療法人生寿会 法人事務局長・社会福祉法人薫徳会
常務理事 三田 明外 氏
[日 時]
2019年4月22日(月) 午後1時30分~4時40分
[会 場]
SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F
[重点講義内容]
<1>セントラルキッチンシステム導入による効果と課題
吉田 雄次 氏 【13:30~15:00】
(有)みやぎ保健企画セントラルキッチンは、2003年4月病院の栄養部門を、
経営再建の一環で外部化し、院外調理施設(セントラルキッチン以下CK)を
作った。今年5月で丸15年を迎える。現在、青森県から栃木県の病院・
クリニック・老健・特養・サービス付き高齢者住宅・デイサービス等約55ヶ所に
配食し、1日約4,700~6,000食を生産している。
東日本大震災時は3食欠食無く(県内)配食し続けた。
まさにCKシステム・新調理システムの優位性と、日常的信頼関係(仲間)の
支えに感謝する。
全国のCKはこの15年間で約25倍以上に増加し、CK協会が開催している
CK事業化セミナーの参加状況やCK見学の依頼状況からも、
今後もCKが増えることは推察できる。CKを活用する病院や福祉施設も
急増している。背景には、医療福祉を巡る厳しい経営状況や人手不足、
衛生管理への不安などがある。
CKシステム導入後のグループ病院では、人件費率の低下・水道光熱費の
削減ができ、病院リニューアルに際しては、厨房機器・建設コストも
大幅に減らすことで経営改善に貢献した。CKSKそれぞれに課題はあるが、
連携の強化は欠かせない。CK-SKは取引ではなく給食経営改善の協同の
取組みにすべきである。また、生産者と病院・福祉施設と在宅などの
“つくり手”と“つかい手”の“つなぎ手”としての役割と効率的生産と
大量調理の安全安心(HACCP)の推進など、CKの役割は社会的に
重要と考える。
<2>セントラルキッチンかすがいの挑戦と目指すところ
三田 明外 氏 【15:10~16:40】
障害のある人もない人も、障害の重い人も軽い人も共に働き、
市場に十二分に通用する商品を作り、事業所として成長させることを
目標にセントラルキッチンかすがいは2009年8月オープンいたしました。
自法人と関連の医療法人との販路を当てに事業展開をしましたが、
七転八倒の連続で、2回の経営危機が訪れました。
昨年度は何とか初のキャッシュフローでのプラスを達成いたしましたが、
まだまだ課題は山積しております。
受講される方に対して、このような形で成功したという話はできませんが、
我々の失敗例から学んでいただき且つ、その上で大きな展望を持っている
ことをお話したいと思います。
1.セントラルキッチンかすがいの設立経緯
2.医療法人生寿会の歩み
3.社会福祉法人薫徳会の歩み
4.セントラルキッチンかすがいの現状の問題点
5.セントラルキッチンかすがいの目指すもの
6.社会的連帯経済
[PROFILE 吉田 雄次(よしだ ゆうじ)氏]
1973年 東北学院大学経済学部商学科卒業、
1973年 財団法人 宮城厚生協会就職、
1994年 同 常務理事、
2002年 有限会社 みやぎ保健企画取締役、
2003年 有限会社みやぎ保健企画セントラルキッチン事業部設立 統括責任者、
2012年 一般社団法人医療福祉セントラルキッチン協会 代表理事、
2016年 一般社団法人日本医療福祉セントラルキッチン協会 代表理事、
セントラルキッチンフードサービス研究会 顧問 (宮城県)、
2017年 一般社団法人日本医療福祉セントラルキッチン協会副代表理事、
2018年 セントラルキッチン研究所設立 所長。
2003年より病院給食・介護施設給食のセントラルキッチンを開設した。
2011年3月11日東日本大震災を経験しセントラルキッチンの
役割とクックチルの優位性を確信し、
2012年3月一般社団法人医療福祉セントラルキッチン協会を設立
代表理事となり、セントラルキッチン建設と運営・新調理システム・
クックチルなどの啓蒙普及活動を積極的に行う。
[PROFILE 三田 明外(みた あきひろ)氏]
1986年 日本福祉大学社会福祉学部卒業。
1987年 医療法人生寿会かわな病院 入職、1995年 同 事務長、
2002年 医療法人生寿会法人事務局長、
2002年 社会福祉法人薫徳会理事、2009年 社会福祉法人薫徳会常務理事。
社会福祉法人共生福祉会 評議員、社会福祉法人共生シンフォニー 評議員、
NPO法人共同連 全国事務局次長、名古屋市高齢者保健福祉計画・
介護保険事業計画部会 委員。