原題は「かたわもの」だった。
当のご時世、差別用語とされるワードを堂々歌の題名にしたらたちまち得体の知れない攻撃を受けかねない。
歌詞の意味するところを損なわず語呂が合うのが「はぐれもの」だった。
自分の詞ではないので無断でやってしまったことを責められるかも知れないが、責める人は作者二人しかいない。
作曲はK -TENだが作詞は兄貴だったらしい。
サムネイルに映る文庫本はカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」。
この歌詞の世界と共通するイメージがある。
”妙に白い君の寝顔”などは、主人公が友人を見舞ったシーンの一部が切り取られて目の前に置かれたようなリアリティがある。
K -TENの兄貴とカズオ・イシグロは年齢が近い。
とはいえ”石黒 一雄”少年は1954年長崎生まれで1960年にはイギリスに渡っているので、同世代で何かを共感できる期間は僅かだった。育った地域も違う少年二人が似たようなイメージを共有したイベントって何かあるんだろうか?
堀り下げてみたらきっと面白いことがあるような気がする。