「州君、実家でこんな写真見つけたよ~。」



「お母さんに抱っこされてるの州君でしょ?」

幼稚園、小学校、中学校、高校と一緒だったH子が

LINEを通してみせてくれた写真。

我が家には無い写真で初めて見た。

幼稚園の遠足かな?場所は一ッ葉海岸辺りか?

何より、少し頬を寄せ気味にして

我が子を抱く穏やかな母の表情がいいなぁ。


当然のことながら、人は老いる。

やがて訪れるであろう終焉は避けられないにしても、

せめて最期のぎりぎりまで元気でいてくれたらと願うけれども、

それも考えてみればエゴというものかも知れないなぁと、

最近ふと思った。

先日、母親との電話でどうにも解せない言動があって、

少なからず衝撃を受けた僕は、

母親に対して邪険な態度をとってしまったんだ。

電話の後は酷く落ち込んだけれども、

それは母親の「老い」を認めたくない、

まるで駄々っ子の心理ではなかったか。


写真の中の母親に無限の愛を感じる。

そうやって育てられて今の自分がいる。

忘れちゃいけないものを教えてもらったな。

例え僕を忘れても、例え自力で立てなくなっても、

この写真に写る母親を忘れないでおこう。


あ、ちなみに

抱っこされてるのは僕じゃなく弟ですけど。。(〃_ _)σ∥